コロンボ県

コロンボ県：スリランカの中枢を担う歴史と活気

コロンボ県は、スリランカの西海岸、西部州の中央部に位置する県です。北はガンパハ県、南はカルタラ県、北東はサバラガムワ州のケーガッラ県、南東はラトゥナプラ県と接し、西側はインド洋に面しています。面積は642平方キロメートルとスリランカで最も小さく、東京都区部や韓国のソウル特別市とほぼ同等の面積です。しかしながら、2012年の時点ですでに230万人を超える人口を抱え、人口密度は非常に高い地域となっています。

この県の最大の特徴は、スリランカ最大の都市であり、政治、経済、文化の中心地であるコロンボ市を擁している点です。15世紀のコーッテ王国時代から首都が置かれ、ポルトガル、オランダ、イギリスの植民地時代を経て、独立後もその地位を維持し続けています。法的な首都であるスリジャヤワルダナプラコッテもコロンボ県内に位置しています。コロンボ市街地は周辺地域と一体となり、巨大なコロンボ都市圏を形成しています。

コロンボはスリランカの交通の中枢でもあります。道路網や鉄道網がコロンボを起点に全国へと広がり、国内のあらゆる地域とつながっています。ケラニ川はガンパハ県との自然の境界線を形成し、その河口付近にはコロンボ市が発展してきました。

地理的には、コロンボ県はインド洋と中央高地の間の平野部に位置し、南北に連なる西部州の3県の中央に位置しています。東西に長く伸びた形状をしています。

行政区分としては、コロンボ県は13の郡（DS地区）と、さらにそれらを構成する566のGN地区から成り立っています。

人口は、2012年時点で2,309,809人であり、スリランカ国内で最も人口が多く、人口密度も最も高い県です。住民は主にスリランカの多数派民族であるシンハラ人ですが、スリランカ・ムーア人やスリランカ・タミル人をはじめとする少数民族も多数居住しています。多様な民族と文化が混在する、活気に満ちた地域です。

コロンボ県の歴史は古く、15世紀からの長い歴史の中で、常にスリランカの中枢を担ってきました。現在も政治、経済、文化の中心地として、スリランカの発展に大きく貢献しています。その歴史と現代社会が融合する独特の雰囲気は、訪れる人を魅了してやみません。今後ますますの発展が期待される、スリランカを代表する重要な地域です。

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