コンカツ・リカツ

『コンカツ・リカツ』について

『コンカツ・リカツ』は、NHKの金曜ドラマ枠で2009年4月3日から5月22日まで放送された日本のテレビドラマです。この作品のタイトルロゴは『コンカツ♥リカツ』となっており、放送後には新たな用語「リカツ（離活）」が生まれ、2009年のユーキャン流行語大賞にもノミネートされました。

番組の位置づけ

このドラマは、金曜ドラマにおける復活の第1作目として位置づけられています。その影響で、同じ時間帯で放送されていた『スポーツ大陸』は月曜日に枠移動し、月1回ペースで放送されていた単発特別番組『プレミアム10』は終了となりました。

主なあらすじ

物語は、39歳になった町田七海（桜井幸子）を中心に展開します。彼女は、結婚したくもないのに結婚活動を始めることになりました。一方で、エリートの工藤梨香子（清水美沙）は、幸せな家庭を築いているはずなのに突然離婚活動をしなければならない状況に陥ります。小学校からの同級生である彼女たちは、同じ年齢でありながら価値観の違いから、人生の転機である結婚と離婚という重大な問題に直面します。

物語は、彼女たちの親友であり同じくコンカツ仲間のキャリアウーマン・るり子（国生さゆり）や、その部下でアラサーの美穂（大桑マイミ）、さらには七海の母・幸子（松坂慶子）を巻き込み、さまざまな人間ドラマを描き出します。アラフォー世代の恋愛や結婚に対する本音がリアルに描かれ、観る者に身近に感じさせます。

キャストと制作

語りは石丸謙二郎が担当し、主題歌はLINDBERGの『今すぐKiss Me - 20th -』が起用されました。製作チームには、原案として山田昌弘と白河桃子が名前を連ね、脚本は野依美幸と仲村みなみが担当。演出は岡田寧と松本健によってなされました。プロデューサーには久保田由美が選ばれ、この作品を通じて多様な視点の結婚運動が多角的に描かれました。

トリビア

特に注目すべきは、近畿2府4県の放送に関する出来事です。当初予定されていた時間帯に特別番組が放送されたため、第5話と第6話が翌週に続けて放送されることとなりました。また、作中では行政書士の役割に関するシーンが法律に抵触するとして、大阪弁護士会から抗議を受けたエピソードもあります。NHKはこの問題を真摯に受け止め、今後の制作に活かすとしています。

主演の桜井幸子は、本作をもって芸能界を引退したため、彼女にとって最後の主演ドラマとなりました。この作品は、結婚や離婚、そして恋愛に対するリアルな視点を届け、視聴者に深い考察を促す内容となっています。

関連項目

本作品は、NHKの金曜ドラマのシリーズのひとつとして、今も多くの人々に愛されています。また関連リンクも参考に、当時の社会状況や女性のライフスタイルの変化について考える機会を提供しています。

もう一度検索