コンソールサーバ

コンソールサーバとは

コンソールサーバ（Console server）は、ネットワーク経由でコンピュータ機器のコンソールにアクセスできる専門的な機器またはサービスです。これにより、遠隔地からの操作が可能になります。コンソールサーバは、一般的には複数のシリアルポートを持ち、それを使用してさまざまな機器（サーバ、ルーター、スイッチなど）のシリアルポートに接続する仕組みになっています。

接続方法と通信手段

接続された機器のコンソールにアクセスする方法としては、モデムを介してシリアル通信を行うか、ネットワーク経由でTelnetやSSHと呼ばれる端末エミュレータソフトウェアを使用するといった手段があります。これにより、遠隔地からでも直接機器をコントロールできるため、システム管理者にとって非常に便利です。

市販されているコンソールサーバ

コンソールサーバには、いくつかの企業から販売されている専用機器があります。これらはシリアルポートの数や内蔵ソフトウェアの機能に応じて多様な構成が存在します。シリアルポートの数は1から32以上まで様々で、使用する環境に応じて選択することが可能です。

自作のコンソールサーバ

ただし、一般のコンピュータをコンソールサーバとして利用することも広く行われています。この場合、多数のシリアルポートが求められるため、マルチポート拡張カードを使用することが一般的です。オペレーティングシステムには、余分な機能を排除したUnix系やLinuxが好まれる傾向にあります。これにより、パフォーマンス要件があまり厳しくないため、使わなくなったコンピュータを再利用することで、コストを抑えた効率的なシステムを構築することができます。

自作のメリット

この方法の大きなメリットは、専用のコンソールサーバに比べて、内蔵ソフトウェアを自由に設定できる点にあります。具体的には、各種セキュリティプロトコルや暗号方式を設定することができ、より安全にコンソール操作を行えるようになります。しかし一方で、この方法はTCO（総保有コスト）が高くなる可能性があり、信頼性や設置スペースの面では不利になることがあります。コンソールサーバ専用機器は通常1Uのサイズに収められているため、ラックに収容しやすい特長があります。

まとめ

コンソールサーバは、リモートからのシステム管理を実現するための重要な役割を果たしています。専用機器と自作のどちらにも利点があるため、環境やニーズに応じて適切な選択を行うことが重要です。

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