コント55号のおとぼけ人間学

コント55号のおとぼけ人間学

番組概要

『コント55号のおとぼけ人間学』（コントごじゅうごごうのおとぼけにんげんがく）は、1971年の春季クールにフジテレビ系列局で放送されたバラエティ番組です。具体的には、1971年4月1日から同年6月24日までの約3ヶ月間、毎週木曜日の夜10時から10時30分までの30分枠で放送されました（放送時間は日本標準時）。この番組は、その名の通り、当時高い人気を誇っていたお笑いコンビ、コント55号がメインを務めました。製作はフジテレビ自身が担当しました。

番組の形式は、コント55号ならではの魅力と個性を最大限に活かした、大人層をターゲットにした「コントドラマバラエティ」と銘打たれていました。番組が制作・放送された1971年という時代背景における社会的なブームや、その他様々な新しい出来事、話題などをテーマとして取り上げ、それをコント55号独特の鋭い視点と斬新な発想、そして持ち前の身体能力を駆使したパフォーマンスを通してユーモラスに表現し、視聴者に笑いを届けることを意図していました。

番組の経緯と位置づけ

この『コント55号のおとぼけ人間学』は、コント55号にとって、前年にフジテレビ系列で放送されていたレギュラー番組『コント・デ・勝負!』が1970年9月に終了して以来、約半年ぶりに同局で担当することになった待望のレギュラー番組でした。前番組終了から期間が空いていたこともあり、彼らの新しいレギュラー番組として一定の注目が集まりましたが、残念ながら放送期間は非常に短く、前述の通りわずか3ヶ月という短期間で番組は終了、事実上の打ち切りとなりました。

この番組の終了は、コント55号とフジテレビの関係において、一つの時代の区切りを意味する出来事となりました。コント55号は、1968年1月にフジテレビ系列で放送を開始した『お笑いヤマト魂』を皮切りに、その後も様々なレギュラー番組を同局で持ち続けていました。彼らの勢いと人気は目覚ましく、フジテレビにおけるバラエティ番組の歴史においても重要な存在でした。しかし、『コント55号のおとぼけ人間学』が3ヶ月で終了したことにより、1968年の『お笑いヤマト魂』以来、約3年半にわたって継続的に放送されてきたコント55号によるフジテレビでのレギュラー番組シリーズが、この時をもって完全に終了することになったのです。この番組は、コント55号がフジテレビで最後に持ったレギュラー冠番組の一つとして、その歴史の中に位置づけられています。

短命に終わった番組ではありましたが、コント55号がその当時の社会や文化をどのように捉え、表現しようとしていたかを知る上で興味深い一例と言えるでしょう。彼らの才能が、大人向けのコントドラマという形式の中でどのように活かされていたのかは、記録資料などを通して伺い知ることができます。

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