コンバットレスリング

コンバットレスリングについて

コンバットレスリング（英: Combat Wrestling）は、木口道場にて創始された独特のスタイルを持つレスリングの一形態です。この競技は、関節技や絞め技を取り入れつつ、打撃を排除した戦い方が特徴です。一般的なレスリングとは異なり、相手をフォールすることは勝利条件ではなく、タップ（ギブアップの合図）によって試合が終了します。

歴史と概要

コンバットレスリングは、創始者の木口宣昭がレスリングの伝統を基盤にして発展させたものです。一般的なレスリングでは、関節技や絞め技がフォールに直結しない限り反則とされていますが、コンバットレスリングはそれらの技を戦略的に用いることができます。試合の勝者は、タップを取得した選手で、判定時のポイントにも影響を与えますが、基本的に打撃技は使用しません。

この競技には、日本国内外から数多くの有名総合格闘家も参戦し、全日本大会などが定期的に開催されています。

階級と競技形式

コンバットレスリングには以下の５つの階級が設けられています。

• - 60kg
• - 66kg
• - 73kg
• - 80kg
• - 80kg以上（+80kg）

試合前の計量は、各階級のリミットまで行われ、その後トーナメント形式で試合が進行します。

全日本選手権の歴史

全日本選手権は毎年開催され、多くの選手たちが技を競い合います。2021年には新型コロナウイルスの影響で選手権は開催されず、代わりに全日本オープンが実施されました。以下は、最近の全日本選手権および全日本オープンの優勝者の一部です。

• - 全日本オープン優勝者（2021年12月11日）

- 62kg級: 吉竹哲也
- 68kg級: 上田敦雄
- 74kg級: 林拓海
- 82kg級: 斉藤秀昭
- 90kg級: 伊左次雄介
- 100kg級: 佐々木太一
- +100kg級: 倉島信行

各年ごとに異なる選手たちがその名を刻んでおり、特に急成長している選手も多いです。例えば、佐々木太一選手は何度も全日本選手権での優勝を果たしています。

世界選手権と国際大会

コンバットレスリングは、日本国内だけでなく国際的にも展開をしています。世界選手権は2015年8月から始まり、以降毎年開催されています。特に2017年には日本開催のため、地元選手の活躍が期待されました。各階級で日本人選手が目立った成績を収めることも多く、以下のような結果が報告されています。

• - 2017年 世界選手権結果

- 62kg級: 入山省吾（2位）
- 68kg級: 渡部修斗（優勝）

このように、コンバットレスリングは多様な選手たちが集い、技術を競い合う場を提供しています。強豪選手の出現や新たな技術が進化していく様子は、見応えのあるものです。

まとめ

コンバットレスリングは、打撃のないレスリングスタイルながら、緊張感あふれる試合展開が魅力の格闘技です。木口道場が育んできたこの競技は、多くの大会と優れた選手たちによってその存在感を増しており、今後のさらなる発展が期待されます。

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