渡部修斗

渡部修斗のプロフィールと戦歴

渡部修斗（わたなべ しゅうと）は1989年2月27日に栃木県足利市で生まれた総合格闘家であり、柔術家でもある。彼は元レスリング選手で、ストライプル新百合ヶ丘に所属している。渡部は初代Fighting NEXUSバンタム級王者として名を馳せ、第4代PFCバンタム級王者でもある。彼の実弟である渡部拳士郎も同様に総合格闘家であり、家族全体が格闘技に深い関わりを持っていることが伺える。さらに、渡部は同じく総合格闘家の青野ひかると結婚している。

来歴

渡部は2012年の4月1日にパンクラスでプロデビューを果たし、その年の9月17日にはSWAT！バンタム級トーナメントの決勝戦で伊藤盛一郎を相手にチョークスリーパーで勝利を収めた。その後、彼は2018年12月にFighting NEXUS初代バンタム級王座決定トーナメントの決勝に進出し、ジェイクムラタを判定で破り、王者の座を獲得した。

RIZINでの活躍

2020年8月9日、渡部はRIZINに初参戦し、井上直樹との試合でリアネイキッドチョークによって一本負けを喫する。その後、2021年3月21日、RIZIN.27で田丸匠と戦い、2ラウンドにリアネイキッドチョークで勝利を収めた。この勝利後、彼は感情を抑えきれず号泣した。

同年の3月26日には、朝倉海との対戦が決定し、2021年6月13日にRIZIN.28で彼と顔を合わせる。渡部はこの試合でチョークを仕掛ける場面も見せたが、結局は1ラウンドでパウンドによりTKO負けを喫してしまう。

その後も、渡部はパフォーマンスを続け、2021年10月2日には内藤頌貴に対してダースチョークで一本勝ちを収めたが、2022年4月16日には須藤拓真に判定負けを喫するなど、浮き沈みがある戦歴を刻んでいく。

2023年4月3日、彼は自身のSNSにて、同年8月20日に行われるFighting NEXUSで総合格闘家としての引退を示唆。引退試合となる2023年8月20日には、PFCバンタム級タイトルマッチで王者の小倉卓也を相手にして2-0の判定勝ちを収め、見事に王座を獲得した。試合後の引退セレモニーでは、今後Fighting NEXUSの運営に関与する意向も示した。

引退後の活動

2023年10月15日には、Fighting NEXUSのマッチメイカーに就任することが決まった。また、2023年11月19日、PFC.31で亀松寛都から挑戦状を受けて、2024年3月3日に一夜限りの復帰戦を行うことが発表された。復帰戦では亀松と対戦し、1ラウンドでリアネイキッドチョークにより勝利を収めたが、これは一度きりの復帰戦であり、王座は即日返上された。今後はフライ級に転向する可能性も示唆している。

人物

渡部修斗はその名の通り、父が初代ウェルター級王者の渡部優一であり、格闘技界での家系を持っている。小学5年生から柔道に取り組み、中学ではレスリング部にも所属。高校はレスリングの名門校である足利工大附高に進学し、大学に入った際は一時的にレスリングから離れるも、魔裟斗の引退試合に影響を受けて格闘技への情熱を再燃させた。その努力と才能が、後の数々のタイトル獲得に繋がっている。

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