コートハウス・スクエア

コートハウス・スクエア：映画とドラマの舞台

コートハウス・スクエアは、アメリカ・カリフォルニア州のユニバーサル・シティにあるユニバーサル・スタジオ・ハリウッド内に設置された屋外撮影所（バックロット）です。このセットは、アメリカの典型的な街の広場を再現しており、中央には裁判所がそびえ立ち、周囲には様々なファサードが並んでいます。

歴史と変遷

コートハウス・スクエアは、1948年の映画『An Act of Murder』の撮影のために建設されました。その後、数多くの映画やテレビドラマの撮影に使用され、その都度、様々な街の姿を演じてきました。

特に有名なのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズに登場する架空の街「ヒルバレー」の舞台となったことです。この作品以降、コートハウス・スクエアは「ヒルバレー」のイメージが強く結びつき、多くのファンに親しまれています。

また、『アラバマ物語』で使用された際には「モッキンバード・スクエア」と呼ばれていました。これは、原作小説のタイトル「To Kill a Mockingbird」に由来しています。

度重なる火災と再建

コートハウス・スクエアは、過去に何度か火災に見舞われています。1957年、1990年、そして2008年には、大規模な火災が発生し、セットの一部が深刻な損傷を受けました。しかし、その度に再建され、現在も撮影セットとして活用されています。2008年の火災では、裁判所と北側のファサードは倒壊を免れましたが、キングコングのアトラクションやニューヨーク・ストリートは焼失しています。

数々の撮影作品

コートハウス・スクエアは、時代を超えて様々な作品の舞台となってきました。以下はその一部です。

映画:
An Act of Murder (1948)
アラバマ物語 (1962)
バック・トゥ・ザ・フューチャー (1985)
グレムリン (1984)
サイコ2 (1983)
スニーカーズ (1992)
ブルース・オールマイティ (2003)
ヘアスプレー (2016)
グースバンプス 呪われたハロウィーン (2018)

テレビドラマ:
ダイナマイト夫婦 (1949-1954)
ビーバーちゃん (1957-1963)
トワイライト・ゾーン (1959, 1961)
超人ハルク (1977-1982)
ナイトライダー (1982-1986)
私立探偵マグナム (1986)
ドクタークイン 大西部の女医物語 (1994)
ゴースト 〜天国からのささやき (2005-2010)
フォーリング スカイズ (2011-2015)
Dr.HOUSEシーズン8 (2011-2012)
A.P. Bio (2020)
Rutherford Falls (2021-)

その他
* オフスプリング：『Why Don't You Get a Job?』MV（1999）

このリストからもわかるように、コートハウス・スクエアは、様々なジャンルの作品に対応できる柔軟性を持ち合わせています。その風景は、1950年代のアメリカの雰囲気を再現するのに最適であり、多くの監督やプロデューサーに愛されてきました。

まとめ

コートハウス・スクエアは、単なる撮影セットではなく、ハリウッド映画の歴史を象徴する場所の一つです。過去の火災を乗り越え、幾度となく再建されてきたその姿は、映画制作の情熱と不屈の精神を表していると言えるでしょう。これからも、数々の作品で新たな姿を見せてくれることでしょう。

もう一度検索