コーネリアス・リー

コーネリアス・リー（Cornelius "Con" Leahy、1876年4月27日 - 1921年12月18日）は、アイルランド南部リムリック県出身の陸上競技選手です。彼は1908年のロンドンオリンピックにおいて、イギリス代表として出場し、見事銀メダルを獲得しました。

生い立ちと競技キャリア

リーは、7人兄弟全員がアスリートという恵まれた環境で育ちました。特に、兄のパトリック・リーは、1900年パリオリンピックで走高跳と走幅跳のメダリストとして輝かしい実績を残しています。このようなスポーツ一家の中で、コーネリアスもまたその才能を開花させました。

1906年、オリンピック中間年に開催されたアテネオリンピックにおいて、コーネリアスはピーター・オコナー、ジョン・デーリーと共に、アイルランド陸上競技連盟に所属するアイルランド代表として出場を希望しました。しかし、当時のルール改正により、選手は有効な国内オリンピック委員会の代表としてのみ参加可能となりました。アイルランドには当時オリンピック委員会が組織されておらず、リーを含む3選手はやむなくイギリス代表として参加することになりました。

アテネオリンピックでは、走幅跳と三段跳に出場しました。走高跳では1m775を記録し、ハンガリーのラヨシュ・ゲンチーに2.5cmの差をつけて金メダル獲得をほぼ確実としました。さらに1m83に挑戦しましたが、2度の失敗に終わりました。続く三段跳では、13m98で金メダルを獲得したオコナーに次いで、見事銀メダルを獲得しました。この活躍は、彼の潜在能力の高さを世界に示しました。

2年後のロンドンオリンピックでも、コーネリアスは走高跳に出場しました。アメリカのハリー・ポーターが1m90で金メダルを獲得しましたが、コーネリアスはフランスのジョルジュ・アンドレ、ハンガリーのソモディ・イシュトヴァーンとともに1m88で並び、3人で銀メダルを分け合うという珍しい結果となりました。この結果は、彼の卓越した実力を改めて証明するものでした。

1909年、コーネリアスは兄のパトリックと共にアメリカへ移住しました。その後、1921年にその生涯を終えました。彼の活躍は、アイルランドのスポーツ史において重要な一ページを飾るものとして、今も語り継がれています。

オリンピックでの主な成績

1906年アテネオリンピック: 走高跳（事実上金メダル相当）、三段跳銀メダル
1908年ロンドンオリンピック: 走高跳銀メダル（3人同時）

外部リンク

* コーネリアス・リー - Olympedia（英語）

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