コーネルランサー

コーネルランサー

コーネルランサーは、日本の有名な競走馬であり、特に1974年に東京優駿（日本ダービー）を制したことで知られています。美しい金色の毛を持ち、四白流星が特徴的で、兄弟馬には快速馬ヘリオスがいます。競走馬としての輝かしいキャリアを持ちながら、晩年は韓国に寄贈されたコーネルランサーについて詳しく見ていきましょう。

概要

コーネルランサーの馬主である久保谷唯三は、太平洋戦争中に軍馬の世話をしていた経験を持ち、「意地の悪い馬ほど勝負根性がある」と気づきました。戦後に馬主の資格を取得した彼は、ある牧場で出会った仔馬に噛み付かれ、その仔馬が持つ資質に魅了され、「コーネルランサー」と名付け、自身の所有馬とすることを決めました。

競走馬時代

1973年7月、コーネルランサーは福島でデビューしますが、最初の新馬戦では3着に終わり、続くレースでも敗北を喫します。しかし、3戦目の未勝利戦で初勝利を挙げ、その後のレースでも安定した成績を残しました。特に、1974年の京成杯で重賞初挑戦を果たし、3番人気ながらも2着という好成績を収めました。

皐月賞

この年、皐月賞は固有のトラブルにより開催日が延期され、コーネルランサーは4番人気として出場しました。結果は、優勝したキタノカチドキから1馬身半差の2位という好成績でした。

日本ダービー

1974年の日本ダービーは5月26日に行われ、コーネルランサーは2番人気として出走しました。レース中、コーネルランサーは5番手を維持しつつ、直線で先頭に立つと、内からの追撃を抑え切り、ハナ差で優勝を果たしました。タイムは、当時のダービー記録であり、騎乗した中島啓之は父とともにダービージョッキーとなる偉業を達成しました。

ダービー後のキャリア

秋に京都新聞杯を予定していましたが、出走準備中に脚部の負傷に見舞われ、その後は1度も出走することなく1975年に引退となりました。コーネルランサーは、重賞勝利こそダービー1回でしたが、11戦全てで3着以内という安定した成績を残しました。

種牡馬時代の実績

1976年には種牡馬としてのキャリアをスタートし、109頭の産駒を送り出しました。中でもセブンランサーは重賞を制覇するなど、彼の血統は次世代にも影響を与えました。1984年には韓国へ寄贈され、「大統領の馬」として厚遇を受け、1991年にその生涯を終えました。

競走成績

コーネルランサーの競走成績は、1973年に7戦3勝、1974年に4戦1勝を記録しています。
主なレースでは、東京優駿（日本ダービー）で優勝し、皐月賞と京成杯でそれぞれ2着、弥生賞では3着となりました。

主な産駒

特に重賞を勝った馬にはセブンランサーやアサヒマーチスがいます。彼の血統から生まれた馬たちは、現在も日本の競馬界で活躍を続けています。コーネルランサーは、名馬として日本の競馬史に名を刻んでいるのです。

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