コープス・リバイバー

コープス・リバイバー：死者を蘇らせるカクテル

コープス・リバイバー（Corpse Reviver）は、英語で「死体蘇生剤」を意味する、刺激的な名前を持つカクテルです。二日酔いの朝に、文字通り「死んだように」なっている人々を蘇らせる、迎え酒として愛されてきました。

起源と歴史

コープス・リバイバーの起源は定かではありませんが、1861年にイギリスの風刺漫画雑誌「パンチ」に迎え酒として紹介されたのが最初期の記録とされています。具体的なレシピが登場したのは1871年の書籍『The Gentleman’s Table Guide』ですが、現在知られているレシピとは異なっていたようです。

様々なレシピが存在するのは、多くのバーテンダーが肉体と精神の回復を願って、独自のレシピを開発してきたためと考えられます。

有名な『サヴォイ・カクテルブック』には、#1と#2のレシピが掲載されており、「午前11時前、または蒸気とエネルギーが必要なときに服用してください」という注意書きが添えられています。さらに、「立て続けに4杯飲むと、蘇った死体も再び眠りに就くでしょう」という、ユーモラスな一文も添えられています。

コープス・リバイバーのバリエーション

コープス・リバイバーには、主に以下の4つのバージョンが存在します。

コープス・リバイバー #1

ベース：ブランデー
発祥：パリ、オテル・リッツ・パリ

レシピ

ブランデー：40ml
アップル・ブランデー（カルヴァドス）：20ml
スイート・ベルモット：20ml

作り方

1. 材料をステアする。
2. カクテルグラスに注ぎ、レモンピールを飾る。

コープス・リバイバー #2

ベース：ジン

国際バーテンダー協会（IBA）公認カクテルでもあります。

レシピ

ジン：30ml
コアントロー：30ml
リレ・ブラン：30ml
レモン果汁：30ml
アブサン：1dash

作り方

1. 氷と共に全ての材料をシェイクする。
2. ストレーナーで濾しながらカクテルグラスに注ぎ、オレンジゼストを飾る。

備考

元々のレシピではキナ・リレを使用しますが、入手困難なためリレ・ブランで代用されることが一般的です。

コープス・リバイバー #3

ベース：ブランデー

レシピ

ブランデー：1/3
フェルネット・ブランカ：1/3
クリーム・デ・メント（ホワイト）：1/3

作り方

1. 全ての材料をミキシンググラスでステアする。
2. ストレーナーで濾しながらカクテルグラスに注ぐ。

材料について

フェルネット・ブランカ：27種類のハーブから作られたビターズ。
クリーム・デ・メント：ペパーミントやスペアミントのリキュール。

コープス・リバイバー #4

レシピ

ブランデー：1/3
レモン・ジュース：1/3
オレンジ・ジュース：1/3
グレナデン・シロップ：2ダッシュ
シャンパン：適量

作り方

1. シャンパン以外の材料をシェークする。
2. サワーグラスに注ぐ。
3. 冷やしたシャンパンで満たす。
4. レモン・スライスを飾る。

まとめ

コープス・リバイバーは、その名の通り、体を蘇らせるようなカクテルです。レシピによって味わいが大きく異なるため、色々なバージョンを試して、自分好みのコープス・リバイバーを見つけてみてはいかがでしょうか。ただし、飲みすぎにはくれぐれもご注意ください。

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