コーリー・ゲインズ

コーリー・ヤスト・ゲインズ (Corey Yasuto Gaines)

コーリー・ヤスト・ゲインズは、1965年6月1日にアメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれたバスケットボール選手および指導者です。彼はガードとしてのポジションを持ち、身長は190cmです。彼のミドルネームには日本の祖母から受け継いだ「ヤスト」がつけられており、その経歴には日本との深い繋がりがあります。

選手としてのキャリア

ゲインズはロヨラ・メリーマウント大学からの道を経て、NBAドラフトで全体65位（3巡目）に指名され、シアトル・スーパーソニックスに入団しました。彼は、ニュージャージー・ネッツ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、デンバー・ナゲッツ、ニューヨーク・ニックスといった4つのチームで合計5シーズンにわたりプレーし、その間に80試合に出場して248得点を記録しました。特に1992-93シーズンにイタリアでプレーした際の体験も、彼にとって貴重なものとなりました。

NBAを退いた後、ゲインズはイタリアやトルコを渡り歩き、最終的には1997-98シーズンに祖母の母国である日本のジャパンエナジーに加わることとなりました。しかし、同チームはその後廃部となり、彼は帰国を余儀なくされました。引退前にはABAのロングビーチ・ジャムに在籍し、アシスタントコーチとしても活躍しました。ここでは田臥勇太やデニス・ロッドマンといった選手ともチームメイトとしてプレーしました。

指導者としての歩み

選手としてのキャリアを終えた後、ゲインズは指導者として新たな道を歩み始めました。2005年にはロングビーチのヘッドコーチに就任し、同年にはWNBAのフェニックス・マーキュリーのアシスタントコーチとしての役割を引き受けました。2007年にはヘッドコーチに昇格し、チームを2度の優勝に導く功績を挙げました。特に、2008年には日本の選手である大神雄子を受け入れ、国際的なセンスを取り入れることにも尽力しました。しかし、2013年には同チームから更迭され、その後2015年にフェニックス・サンズのアシスタントコーチに就任しました。

また、2016年にはバスケットボール女子日本代表の強化合宿にアドバイザリーコーチとして参加し、技術向上に寄与しました。さらに2016年から2019年までニューヨーク・ニックスのアシスタントコーチを務め、その後、2019年からはワシントン・ウィザーズのアシスタントコーチとして八村塁を指導しました。2022年には男子日本代表チームにアソシエイトヘッドコーチとして加入し、国内外での経験を活かしながら指導力を発揮しています。

ゲインズは、選手としての活動から指導者としての成功まで、多彩なキャリアを築いてきたバスケットボール界の重要な人物です。彼の経験と知識は、新たな世代の選手たちにとって貴重な資源となることでしょう。

もう一度検索