コール オブ デューティ エリート

コール オブ デューティ エリートとは

コール オブ デューティ エリートは、アクティビジョンの子会社ビーチヘッド・スタジオが開発した、人気FPSシリーズ「コール オブ デューティ」のためのオンラインサービスです。このサービスは、特にマルチプレイヤーのプレイヤーに向けて設計されており、最初のリリースは2011年11月8日の「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3」に合わせて行われました。

サービスの開始と有料オプションの導入

エリートサービスは、初めてのリリース当初は有料会員オプションを提供していました。この有料オプションでは、毎月のダウンロードコンテンツや、日常的なコンテストでの仮想および現実の景品、プレイヤークランのレベルアップ機能、戦略やプロの分析を受ける機会、エリートTVなどの特典がありました。ただし、この機能は「モダン・ウォーフェア3」までの限定的なものでした。

無料版の導入

「コール オブ デューティ ブラックオプス2」のリリースによってエリートは完全に無料となり、プレイヤーは高性能のスタッツやクラン管理システム、さらにはデジタルビデオエンターテインメントやソーシャル統合機能にアクセスできるようになりました。これにより、プレイヤーは、以前は有料オプションを持つことで得られた多くの機能に無料でアクセスできるようになったのです。

サービスの閉鎖

残念ながら、「コール オブ デューティ ゴースト」がリリースされた後、エリートサービスは閉鎖されることになり、2014年2月28日午前10時（PST）をもって運営が終了しました。この決定は、アクティビジョンがモバイル製品に焦点を当て始めたことによるものとされています。

ユーザー体験と接続性

エリートは、Xbox 360やPlayStation 3からアクセスできるコンシューマーアプリケーションを提供していました。また、スマートフォン向けのエリートアプリもあり、ユーザーはFacebookアカウントを介してオンラインの友人とつながることができました。ただしこの機能も、サービスの終了とともに利用不可能となりました。

コンテンツと機能

エリートは「コンテンツドロップ」と呼ばれるダウンロードコンテンツにアクセスするための権利を提供しました。これには、新しいマルチプレイヤーマップや追加のミッションが含まれていました。「Liberation」と「Piazza」マップなどが含まれ、順次リリースされました。公式サイトでは、シーズン中に新しいコンテンツが20種類提供されることが発表されていましたが、実際には24種類の追加コンテンツが提供される予告もありました。

エリートの歴史と影響

エリートは、ウォール・ストリート・ジャーナル紙により初めて発表され、E3での発表で多くの注目を集めました。サービス開始後、数々の技術的問題に直面し、ユーザーからの需要に応じるための継続的な改善が求められました。2012年には、エリートサービスに登録したユーザー数が1000万人を超え、そのうち200万人が有料会員であったと報告されています。

エリートは、コール オブ デューティシリーズのオンライン体験をより深いものにするための重要なサービスとなりましたが、様々な要因によってその運営は短命に終わりました。閉鎖後には、ファンに対する感謝の意が示され、モバイルアプリへの移行が発表されました。

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