アクティビジョン

アクティビジョンについて

アクティビジョン（Activision Publishing, Inc.）は、アメリカのカリフォルニア州サンタモニカに本社を構える、世界的なゲームソフトウェア開発会社です。1979年10月1日に設立され、サードパーティーとして初めてゲーム機向けのソフトウェアを提供した企業として知られています。設立当初、アタリに勤務していた開発者たちが待遇面に不満を抱き、独立した形で新たに創業したのがアクティビジョンの始まりです。

アクティビジョンは1980年、Atari 2600向けに最初の製品をリリースしました。この時期、アタリが引き起こしたゲーム業界の不況（アタリショック）にも耐え、同社は成長を遂げました。以後、アクティビジョンは数多くの名作ゲームの開発と販売を手掛け、世界最大のコンピュータゲーム会社となりました。また、MSXプラットフォーム向けのゲーム販売でも一世を風靡し、国際的な存在感を確立しました。

2007年には、ヴィヴェンディ・ゲームズとの合併を発表し、2008年には新たに「アクティビジョン・ブリザード」という名称のもとで新会社が誕生しました。これにより、同社は再び規模の上で最大手となり、今やゲーム業界のリーダー的存在です。特に「クラッシュ・バンディクー」シリーズは、アクティビジョンが独立して管理する版権として有名です。

2022年1月、マイクロソフトとアクティビジョン・ブリザードの間で、687億ドルという巨額な金額での買収合意が発表されました。2023年10月には、買収が完了し、アクティビジョンはマイクロソフト傘下の企業となりました。この買収により、アクティビジョンはXbox Game Studiosの一員として、新たな道を進むことが期待されています。

日本におけるアクティビジョン

アクティビジョンは1984年には日本市場にも進出し、ポニー（現在のポニーキャニオン）を通じて「ピットフォール」を始めとするゲームをライセンス発売しました。そして、2007年には日本法人を設立しましたが、2008年に発売予定であった日本語版「レゴ インディ・ジョーンズ ザ・オリジナル・アドベンチャー」が発売直前にキャンセルされるなど、数々の変遷を経ました。

さらに、その後の技術革新や市場の変化に適応し、2015年には法人番号が指定され、2017年には「Activision Blizzard Japan株式会社」に社名変更されました。また、スクウェア・エニックスやセガといったパブリッシャーを通じて日本市場でのゲーム発売を行っており、近年ではマイクロソフトによる買収以降、パブリッシング権が日本マイクロソフトに一本化される形で移行しています。

主な開発作品

アクティビジョンがこれまでに開発した著名な作品には、以下のようなタイトルがあります：

• - ピットフォール（1982年、Atari 2600）
• - 上海（1986年、Macintosh）
• - トニー・ホーク プロスケーター（2002年、Mac OS X、他多数のプラットフォーム）
• - スパイダーマン3（2007年、プレイステーション2、3および他のプラットフォーム）
• - SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE（2019年、プレイステーション4、Xbox One、PC、フロム・ソフトウェアとの共同開発）
• - トニー・ホーク プロスケーター1+2（2020年、プレイステーション4、Xbox One、PC）

これらの作品は、アクティビジョンがゲーム業界の革新と進化に寄与してきた証と言えるでしょう。長い歴史を持ち、今なお成長を続けているアクティビジョンは、これからもゲームの未来を切り拓く会社であることは間違いありません。

もう一度検索