コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア (2019年のゲーム)

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』は、2019年10月25日に世界同時発売されたファーストパーソン・シューティングゲームで、開発はInfinity Wardによるものです。このゲームは「コール オブ デューティ」シリーズの16作目であり、リブート版として新たな物語が展開され、従来の作品とは異なるストーリーやキャラクター設定が特徴です。以下に、作品の主な要素や特徴について詳しく紹介します。

作品の概要

本作は過去のモダン・ウォーフェアシリーズのリブート作品でありつつも、前作との直接的な繋がりはありません。登場するキャラクターや組織の一部は過去作から引用されていますが、時代設定やキャラクターのバックグラウンドに大きな違いがあります。ゲーマーたちにとって新鮮な体験を提供するために、従来のキャンペーンモードが復活し、代わりにゾンビモードは廃止されました。

特に注目を集めたのが、2018年にリリースされた『コール オブ デューティ ブラックオプス4』において廃止されたキャンペーンモードの復活です。また、バトルロイヤルモードは『コール オブ デューティ ウォーゾーン』として別途リリースされ、プレイヤーの武器レベルやバトルパスの進捗を本作と共有できる仕組みが導入されています。さらに、2019年を舞台にした本作は、現代戦をテーマにした内容となっています。

ゲームモードとシステム

本作では、マルチプレイモードが初めてのクロスプレイに対応し、プレイヤーは全プラットフォームのユーザーと対戦することが可能です。ただし、コンソールユーザーは通常、同じプラットフォーム内でのマッチングが行われ、クロスプレイをオンにした場合にのみ異なるプラットフォーム間でプレイできます。さらに、「Gunfight」という2対2の形式の新モードや、最大64人参加可能な「GROUND WAR」モードも追加されています。

ルートボックスシステムは廃止され、シーズンごとにバトルパスが導入される仕様に変更されました。この変更により、プレイヤーはシーズンごとの報酬を獲得しながらプレイを楽しむことができるようになっています。

本作は、米国での発売初日において大きな売上を記録し、発売から3日間で6億ドルを超える売上を達成しました。また、3000万本以上のユニットが販売されるなど、シリーズ中での最高記録を更新しました。この成功は、新型コロナウイルスの影響による巣ごもり消費の流れにも助けられたと言われています。

キャラクターと物語

物語は3人の主要キャラクターの視点から展開され、彼らのバックグラウンドや意図が描かれます。イギリス陸軍SASのカイル・ギャリック、CIAのアレックス、そしてウルジクスタンの解放軍リーダー、ファラ・カリムというキャラクターを通じて、それぞれの運命が交錯します。特に、彼らの感情的な葛藤や道徳的な選択が物語の中心に据えられ、プレイヤーに深い印象を与えます。

進化した技術

アーキテクチャ的には、5年の歳月をかけて再設計された「IW engine8.0」を採用しており、これにより画質や物理表現の向上が図られています。実際にプレイヤーが体験する戦場は、リアルな環境が再現されており、没入感を高めています。

結論

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』は、単なるシューティングゲームの枠を超え、人間ドラマと戦争の現実を深く掘り下げた作品です。新たなキャンペーンの復活や、多彩なマルチプレイオプション、進化した技術によるゲーム体験は、多くのプレイヤーに感動を与えました。この作品は、今後のシリーズにおいても重要な基盤を築くものと期待されます。

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