ゴジラ対メガロ

映画『ゴジラ対メガロ』の概要

特撮映画『ゴジラ対メガロ』は、1973年3月17日に東宝チャンピオンまつりの一環として公開されました。これはシリーズ第13作にあたります。この作品はカラーでシネマスコープ仕様であり、当時、観客動員数は98万人を記録しました。短くて親しみやすい愛称の『メガロ』や『対メガロ』で知られており、公開当時には「海底王国のすごいやつメガロ！傷だらけのゴジラ必殺のウルトラC！」というキャッチコピーが付けられていました。

概要

本作は東宝の怪獣特撮映画第25作であり、前作の『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』の続編です。物語はゴジラが怪獣島に住み、正義のロボット・ジェットジャガーが彼に助けを求めるという流れで、ゴジラはそのサポート役に徹しています。主なテーマは怪獣同士の戦いですが、作中に登場するキャラクターやデザインには、当時のテレビの人気ヒーローブームの影響が表れています。

ストーリーのあらすじ

物語は197X年、アリューシャン列島のアスカ島で行われた国際地下核実験から始まります。この実験により巨大地震が発生し、被害を受けたのは怪獣島だけではなく、シートピア海底王国も無事ではいられませんでした。シートピアを指揮するアントニオは、復讐心から地上人に報復しようと、守護神の怪獣メガロを送り込みます。

メガロは防衛隊を攻撃し、市街地や工場を破壊します。しかし、青年科学者伊吹吾郎が製作した等身大ロボット・ジェットジャガーが行動を開始します。シートピアの工作員に一時奪われるものの、吾郎の持つコントローラーを利用して取り戻したジェットジャガーは、ゴジラを呼び寄せるべく怪獣島へ向かいます。自身の意志で巨大化し、メガロに立ち向かいますが、ここでシートピアは宇宙ハンター星からガイガンを呼び寄せ、状況は厳しくなります。

しかし、ゴジラが駆けつけ、強力なタッグを組んだ二人はガイガンを宇宙へと追い払います。結果、メガロも撤退し、シートピアの復讐は失敗に終わります。戦いが終わった後、ジェットジャガーは元の大きさに戻り、自我を失います。吾郎たちは平和な世界を望み、帰路につくのでした。

登場人物

この映画には、重要なキャラクターが数多く登場します。伊吹吾郎は、自らジェットジャガーを製造した電子工学者であり、後輩プロレーサーの陣川博、弟の伊吹六郎も科学者として活躍します。また、盲目的な復讐を狙うシートピア海底人や、彼らの守護怪獣メガロが物語の鍵を握ります。

作品の背景

この映画は、低予算で製作されたことが特徴です。公開前のわずかな期間で仕上げられ、特殊技術の中野昭慶は予算不足の中で工夫を凝らし、特撮シーンを編集で効果的に補いました。メガロによる都市破壊のシーンには、過去作からのフィルムが使われるなどの工夫がなされました。

音楽と主題歌

本作の主題歌には、特撮作品で人気を博した子門真人が起用され、力強いメロディが特徴です。

結論

この作品が公開されてから50年が経過し、今もなお愛され続けているのは、怪獣たちの迫力ある戦いや、人間ドラマの要素が絶妙に織り込まれているからです。今後も様々な形で続くゴジラシリーズの一部として、特別な存在を放ち続けることでしょう。

もう一度検索