ゴメス (ウルトラ怪獣)

ゴメスとは

ゴメスは、特撮テレビドラマ『ウルトラQ』に初めて登場した古代怪獣で、ウルトラシリーズを代表するキャラクターの一つです。別名は古代怪獣とされ、視聴者に強い印象を残しています。その外見は、およそ10メートルの身長を持ち、強靭な甲羅を背负っているのが特徴です。

ゴメスの登場と設定

ゴメスは『ウルトラQ』の第1話「ゴメスを倒せ！」に登場し、学名はゴメテウス（GOMETIUS）とされています。彼は地底から出現し、肉食性の獰猛な原始哺乳類という設定がなされていますが、劇中では変温動物として描かれています。長い眠りから覚めたゴメスは、強い光に対して苦手の一面を見せ、撮影ではその特性が巧みに利用されました。後頭部には特徴的な角があり、発達した前腕と鋭い爪を武器に、獰猛な戦闘を展開します。

物語の中での役割

ゴメスは第三工区の工事現場でリトラと戦い、激しい戦闘を繰り広げます。彼の戦法は尾を叩きつけたり、牙で噛みついて攻撃するというもので、強敵に対抗する姿が描かれていますが、最終的にはリトラの攻撃に圧倒されてしまいます。このように、ゴメスは単なる怪獣としてだけでなく、物語の中でのキャラクター成長や葛藤を持つ存在として描かれています。

制作背景

スーツアクターを務めたのは中島春雄で、ゴメスのデザインを手掛けたのは東宝の井上泰幸でした。彼のデザインはおおよそアザラシ状で、特に前肢が発達している点が強調されていました。制作に際しては、『モスラ対ゴジラ』で使用されたゴジラの着ぐるみが流用されるなど、特撮技術が駆使されています。着ぐるみの改造や撮影においては、当時の技術力を活かし、出来るだけリアルな表現を追及しました。

続編とゴメスの再登場

ゴメスはその後の『ウルトラマンZ』や『シン・ウルトラマン』を含む多くの作品にも登場しています。特に『ウルトラマンZ』では新たな個体が登場し、異なる身長設定や外見を持つバリエーションが描かれ、彼の存在はますます多様化しています。映画『シン・ウルトラマン』では巨大不明生物として再登場し、多くの観客を驚かせました。

まとめ

ゴメスはただの古代怪獣ではなく、特撮作品の中でアイコン的な存在となりました。彼の登場シーンは、視覚的なインパクトだけでなく、ストーリーの中での役割を通じて、観る者に強い印象を残すものとなっています。今後も、さまざまなメディアでその姿が見られることでしょう。特撮ファンにとって、ゴメスは決して忘れられないキャラクターの一人です。

もう一度検索