ゴルテュス

ゴルテュスは、クレタ島に位置する古代都市の遺跡であり、現在のギリシャの自治体アギオイデカにあります。かつてはローマ帝国の属州クレタ・キュレナイカの首都として繁栄しました。

地理

ゴルテュスは、メサラ平野に位置し、リビア海に近い場所にあります。イディ山の南麓、現在のメトロポリスとアギオイデカ周辺に広がっています。

歴史

ゴルテュスの地には、ミノア時代（紀元前2600年～1100年）やドーリア時代（紀元前1100年頃）の遺物が多数発見されており、古代から人が居住していたことがわかります。ミノア時代に都市が発展したかどうかについては議論がありますが、ホメロスはゴルテュスを繁栄し、要塞化されたクレタ島の都市の一つとして言及しています。また、プラトンもゴルテュスの都市を称賛しています。紀元前1千年紀には、近隣の都市ファイストスの名声を凌駕するほどでした。

ゴルテュスが特に知られているのは、1884年に発見されたゴルテュス法典です。これは、古代ギリシャの法典としては最古かつ最も完全なものとされ、当時の社会や法律を知る上で非常に重要な資料となっています。

自治体

現在のゴルテュスは、2011年の地方自治体改革によって、以下の4つの旧自治体が合併して成立しました。

アギアバルバラ
ゴルテュス
コフィナス
ルーヴァス

現在のゴルテュスの面積は464.841平方キロメートルです。

著名人

ゴルテュス出身の著名人としては、以下の人物が挙げられます。

タレタス（音楽家、作詞家）
聖テトス（クレタ司教）
* 聖フィリプ（ゴルテュス司教）

ゴルテュスは、古代クレタ島の歴史と文化を物語る重要な遺跡であり、ゴルテュス法典をはじめとする貴重な遺産は、現代においても研究対象として注目を集めています。

もう一度検索