ゴーストシップ

『ゴーストシップ』（Ghost Ship）は、2002年に公開されたアメリカとオーストラリアの合作によるオカルトホラー[[映画]]です。監督はスティーヴ・ベック、主演はジュリアナ・マルグリーズとガブリエル・バーンが務めました。ダークキャッスル・エンタテインメントが制作を手掛けたこの作品は、40年ぶりに姿を現した豪華客船を舞台に、サルベージを依頼されたクルーたちが遭遇する恐怖体験を描いています。

ストーリー

1962年5月、イタリアからアメリカへ向けて航海していた豪華客船アントニア・グラーザ号が、突如として消息を絶ちます。それから40年後、ベーリング海沖を漂流する謎の船が発見されます。この「幽霊船」のサルベージを依頼されたサルベージ船アークティック・ウォリアー号のクルーたちは、現地へと急行し、船内へと潜入します。そこで彼らは、様々な怪奇現象に襲われることになります。実は、この船こそが40年前に消息を絶ったアントニア・グラーザ号だったのです。

キャスト

モーリーン・エップス（Maureen Epps）
演 - ジュリアナ・マルグリーズ、日本語吹替 - 谷川清美
サルベージ船のクルーで、紅一点の存在です。
ショーン・マーフィー（Sean Murphy）
演 - ガブリエル・バーン、日本語吹替 - 樋浦勉
サルベージ船の船長であり、エップスの父親のような存在です。
ドッジ（Dodge）
演 - ロン・エルダード、日本語吹替 - 石川英郎
サルベージ船のクルーで、マンダーの相棒です。
ジャック・フェリマン（Jack Ferriman）
演 - デズモンド・ハリントン、日本語吹替 - 咲野俊介
マーフィーらにサルベージを依頼した空軍パイロットです。
グリーア（Greer）
演 - イザイア・ワシントン、日本語吹替 - 楠大典
サルベージ船の一等航海士です。
サントス（Santos）
演 - アレックス・ディミトリアデス、日本語吹替 - 麻生智久
サルベージ船の操舵士兼機関士です。
マンダー（Munder）
演 - カール・アーバン、日本語吹替 - 遠藤純一
サルベージ船「アークティック・ウォリアー号」のクルーで、優れた溶接技術を持っています。
ケイティ（Katie Harwood）
演 - エミリー・ブラウニング、日本語吹替 - 鈴木里彩
幽霊船となった豪華客船に囚われた少女の幽霊です。
フランチェスカ（Francesca）
演 - フランチェスカ・レットンディーニ
豪華客船の歌手です。

その他、長克巳、斎藤恵理、斉藤次郎、新垣樽助、江川大輔が声の吹き替えを担当しています。

製作

アントニア・グラーザ号のモデルは、1956年にマサチューセッツ沖で沈没したアンドリア・ドリア号です。当初、グリーアは最後まで生き残る役の一人でしたが、制作費削減のため、途中で死ぬように変更されました。冒頭でフランチェスカが歌っている歌は、モニカ・マンシーニの「Senza Fine」です。この曲は、CDアルバム「Cinema Paradiso」に収録されています。この映画は、当初『ゴースト/血のシャワー』のリメイクとして企画されましたが、ポスターの構図が似ている点を除いて、全く別の作品となりました。幽霊船の映像はCGだけでなく、10メートルを超える大型模型を使用して撮影されました。

作品の評価

批評家からの評価は、全体的に低いものとなっています。Rotten Tomatoesでは、批評家の一致した見解として「登場する船のようにきしんでガタが来ているプロットで、『ゴーストシップ』は恐怖を提供するのに失敗している」と評されており、129件のレビューのうち高評価は16%にあたる20件で、平均点は10点満点中3.9点です。Metacriticでは、25件のレビューのうち、高評価はなく、賛否両論が8件、低評価が17件で、平均点は100点満点中28点となっています。

その他

2008年12月7日に「日曜洋画劇場」で放送された際には、『ゴーストシップ 呪われた豪華客船』というサブタイトルが追加されました。2012年8月28日に「午後のロードショー」で放送された際にも同じタイトルが使われました。2009年10月23日に「金曜ロードショー」で放送された際のタイトルは『ゴーストシップ』でした。また、ジュリアナ・マルグリーズとロン・エルダードは、1991年から2003年まで交際していた関係です。

外部リンク

公式ウェブサイト（英語）
公式ウェブサイト（日本語）
ゴーストシップ - allcinema
ゴーストシップ - KINENOTE
Ghost Ship - オールムービー（英語）
Ghost Ship - IMDb（英語）

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