ゴールデンハインド (競走馬)

ゴールデンハインド：輝ける経歴と惜しまれる引退

2020年4月25日生まれの競走馬、ゴールデンハインド。その名はイングランド王国の帆船「黄金の雌鹿」に由来し、父馬の名に因んで名付けられました。数々の競走馬につけられている名前ですが、彼女はその名にふさわしい輝かしい戦績を残しました。

ゴールデンハインドは2022年7月、福島競馬場での2歳新馬戦でデビュー。5着という結果に終わりましたが、3週間後には同じ福島競馬場で2歳未勝利戦を制し、初勝利を挙げます。その後は芙蓉ステークスで2着、アイビーステークスで4着と好成績を残し、将来性を期待させる走りを見せました。

3歳となった2023年は、デイジー賞で2着、フラワーカップで4着と、重賞レースへの挑戦を続けました。そして迎えたフローラステークス。好スタートからハナに立ち、マイペースでレースを進めると、直線でもその脚色は衰えることなく、後続の追い上げを凌いで見事優勝。重賞初制覇を飾り、オークスへの優先出走権を獲得しました。オークスでは9着という結果に終わりましたが、その輝かしい勝利は多くの人々の記憶に刻まれました。

その後、3歳シーズンの後半は休養に充て、4歳となった2024年は中山金杯で9着。続く船橋競馬場のクイーン賞ではダートに挑戦しましたが、9着と結果を残せませんでした。中山牝馬ステークスを目指して調整が進められていた矢先、腰角骨折が判明。残念ながら競走能力喪失と診断され、同年3月14日、現役引退が発表されました。

ゴールデンハインドの血統は名門のイントリーギング/ラトロワンヌ系に属し、近親にはフロストジャイアント、リズム、スーパーセイヴァー、ブルーグラスキャット、アサティスなど、数々の活躍馬が名を連ねています。その優れた血統背景も、彼女の競走馬としての能力を支えていたと言えるでしょう。

引退後は北海道新冠町のビッグレッドファームで繁殖牝馬としての活躍が期待されていましたが、長距離輸送の許可が下りていないため、まずは茨城県鉾田市のビッグレッドファーム鉾田トレーニングセンターで療養と経過観察を行い、その後北海道への移動を検討することとなりました。

ゴールデンハインドの競走生活は、短くも華々しいものでした。重賞競走制覇という栄光を掴み、多くのファンに感動を与えた彼女の功績は、長く記憶に残ることでしょう。引退後も、繁殖牝馬として新たな才能を繋いでいくことを期待しています。 彼女の戦績はJBISサーチ、netkeiba.com、スポーツナビなどで確認できます。

競走成績（抜粋）

2022年7月3日 福島競馬場 第5競走 2歳新馬戦 芝1800m 5着
2022年7月24日 福島競馬場 2歳未勝利戦 芝1800m 1着
2022年10月1日 東京競馬場 芙蓉ステークス 芝1600m 2着
2022年10月22日 東京競馬場 アイビーステークス 芝1600m 4着
2023年2月26日 東京競馬場 1勝クラス デイジー賞 芝1600m 2着
2023年3月18日 中山競馬場 フラワーカップ 芝2000m 4着
2023年4月23日 東京競馬場 フローラステークス 芝2000m 1着
2023年5月21日 東京競馬場 オークス 芝2400m 9着
2024年1月6日 中山競馬場 中山金杯 芝2000m 9着
2024年2月XX日 船橋競馬場 クイーン賞 ダート2100m 9着

※上記は主要な成績を抜粋したものであり、全成績ではありません。詳細な成績はJBISサーチ等をご確認ください。

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