サイトーくんは超能力者らしい

『サイトーくんは超能力者らしい』

『サイトーくんは超能力者らしい』は、いみぎむるによる日本の漫画作品です。ワニブックスの『コミックガム』にて、2011年4月号から2013年9月号まで連載されました。

あらすじ

部活動が盛んな天杜学園に入学した斉藤宗一郎は、自慢のスプーン曲げの超能力を披露して女子にモテることを夢見ていました。しかし、入学式の自己紹介で披露したところ、クラスの笑い者になり、あだ名が「スプーン」になってしまいます。失意の中、担任から「超能力研究部」の存在を聞き、部室を訪れます。

そこには、部員の女子生徒・小泉ことりを逆恨みする不良生徒たちが待ち伏せていました。面倒事を避けたい斉藤でしたが、ことりに強引に屋上へ連れて行かれ、地上へ飛び降ります。実は、ことりは自分自身と接触した相手を不死身にする超能力者だったのです。この出来事をきっかけに、部員不足で廃部寸前だった超能力研究部に入部することになります。しかし、男子部員は斉藤ただ一人。他の女子部員は、斉藤よりもはるかに実用的な超能力を持っていました。

登場人物

超能力研究部

斉藤 宗一郎（さいとう そういちろう）
本作の主人公。1年3組に所属。スプーン曲げの超能力を自慢にしていましたが、入学式の自己紹介でクラスの笑い者になり、あだ名が「スプーン」に。女子にモテるという当初の目的は外れたものの、超能力研究部で女子に囲まれた学園生活を送っています。しかし、下心丸出しの言動から部員からの人望は薄いです。
小泉 ことり（こいずみ ことり）
2年生の女子部員。女子部員の中で一番の巨乳。自分自身と、直接触れている相手を不死身にする超能力を持ちます。天然な性格で、自分から攻撃を仕掛けることはありませんが、斉藤のセクハラ行為には困惑しています。
山々田 夕希（やまやまだ ゆうき）
2年生の女子部員。斉藤のスプーン曲げとは比較にならないほどの念動力を操ります。掌底打ちで相手を吹き飛ばす戦法を得意としています。「山々田」という苗字にコンプレックスがあります。
志乃森 静佳（しのもり しずか）
1年生の女子部員。テレパシーを使うことができます。内向的な性格のため目立つことを嫌い、部員から存在を忘れられることもあります。
西原 なお（にしはら なお）
1年生の女子部員。手から放電する能力を持ちます。生徒会が手を焼くほどの問題児でしたが、超能力研究部にスカウトされ入部しました。斉藤が近くにいると、なぜか斉藤ではなく、斉藤が持っているスプーンに放電してしまいます。なおは、斉藤が身を挺して自分を守ってくれていると勘違いしています。

生徒会

生徒会長
眼鏡がトレードマークの男子生徒。超能力研究部を敵視しており、部員不足を理由に廃部を強行しようとします。数字が苦手で、部員不足の人数を勘違いするなど、大人げない一面を見せます。
遠野目（とおのめ）
生徒会副会長。ポニーテールと眼鏡が特徴的な女子生徒。瞬間移動の能力者で、生徒会長の妨害により物置に監禁されていた斉藤を救出します。超能力研究部の活動には理解を示していますが、生徒会の仕事が多忙なため入部は辞退しています。

一般生徒

花村（はなむら）
斉藤の同級生。プリン好き。
吉田（よしだ）
斉藤の同級生で天然パーマが特徴。ミユキという彼女がいますが、なおの放電で斉藤の髪が天然パーマになった際、ミユキに浮気を疑われ殴られます。
珍堂 珍太郎（ちんどう ちんたろう）
不良生徒。ことり、夕希、なおにナンパを断られ逆恨みしては、返り討ちにあっています。

書誌情報

いみぎむる、『サイトーくんは超能力者らしい』 ワニブックス〈ガムコミックスプラス〉、全4巻
2011年9月10日初版発行（8月25日発売）、ISBN 978-4-8470-3784-9
2012年3月25日初版発行（3月10日発売）、ISBN 978-4-8470-3812-9
2012年10月25日初版発行（10月25日発売）、ISBN 978-4-8470-3833-4
2013年9月25日初版発行（9月26日発売）、ISBN 978-4-8470-3890-7

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