『サイドポケット』は、
1986年に
データイーストによって
アーケードゲームとして登場しました。
ゲームは、プレイヤーがハスラーとしてナインボールで得点ノルマをクリアするタイプの
ビリヤードゲームであり、その人気はすぐに広まりました。
1987年10月には
ファミリーコンピュータへの移植も実現し、以降は
メガドライブや
ゲームボーイ、
スーパーファミコンなど多くのプラットフォームに展開されました。また、アーケード版『ポケットギャル』として逆移植されたことでも知られています。現在、この
ゲームの版権は
ジー・モードが保有しています。
ファミリーコンピュータ版は、オーソドックスな
ビリヤードゲームの体験を提供します。プレイヤーは、CITYという町のプールバーでチャンピオンとなることを目指します。
ゲームは「JAPAN」、「USA」、「WORLD」の順にクラスアップを重ね、最後に「WORLD」をクリアすることでエンディングを迎えます。ここで、ボーナス
ゲームやトリックショットを成功させることも重要な要素となります。
ゲーム中、ポケットに☆マークが出現し、的球をそこに入れることでボーナスを獲得できます。また、残りの的球が1つになると「ZONE!」と表示され、この場合はボーナスゾーンに行くチャンスが与えられます。トレーニングモードや2人対戦プレイも用意されており、2人のプレイヤーは3
ゲーム先取の形式で勝負します。
続編とその進化
続編の『サイドポケット2 伝説のハスラー』は
1995年に
セガサターン向けにリリースされ、トーナメントやトレーニングモードが追加されました。また、トリックショットが独立したコンテンツとなり、ストーリーモードと8ボール形式の試合も実装され、前作以上の深みを持つ
ゲーム体験を提供しています。
主要キャラクターの紹介
- - ミネソタ・ファッツ:本作の主人公に当たるキャラクターで、伝説のハスラー。タキシードではなく、常に背広とノーネクタイで生活しています。
- - フレッド:ファッツのハスラー仲間。
- - ジュニア:ファッツの愛弟子。彼が関わるストーリー展開も見逃せません。
- - ティナ:ロサンゼルスで対戦するハスラー。
- - ダイヤモンド:ラスベガスでの対戦相手。
- - ビッグ・G:物語の黒幕で、ギャンブルビリヤードで栄光を追い求めたキャラクターです。
ストーリーの背景
物語は、ファッツがジュニアを呼び寄せ、過去に完勝したギャンブラー・ビッグ・Gが活動を再開したという噂から始まります。ファッツは彼の元にジュニアを向かわせるものの、彼が逆にギャンブラーに利用されてしまうという展開が待っています。このストーリーが
ゲームプレイにも大きく関わり、プレイヤーはファッツとしてジュニアを救うための旅に出ることになります。
このように、『サイドポケット』は単なる
ゲームにとどまらず、キャラクターの背景やストーリー性も豊かで、長年にわたり多くのファンに愛されてきた作品です。