サイモン・マクブライド

サイモン・マクブライド：北アイルランドが生んだ才能、ロックギタリストの軌跡

サイモン・マクブライド（Simon McBride）は、1979年4月9日、北アイルランドのベルファストで生まれました。幼少期からクラシックロックに囲まれた環境で育ち、レッド・ツェッペリン、フリー、ジミ・ヘンドリックスといったアーティストから多大な影響を受けました。

9歳でギターを手に取り、AC/DC|AC_DCに衝撃を受けたマクブライドは、ジョー・サトリアーニ、スティーヴ・ヴァイ、エドワード・ヴァン・ヘイレンといったギタリストたちからも影響を受け、独自のスタイルを確立していきます。同郷のギタリスト、ゲイリー・ムーアも彼のスタイルと攻撃性を高く評価していました。

16歳という若さで、1994年に再結成されたスウィート・サヴェージにヴィヴィアン・キャンベルの後任として加入。2枚のスタジオアルバムを制作し、その才能を早くから開花させました。その後、1991年の映画『ザ・コミットメンツ』で知られるアイルランドの歌手、アンドリュー・ストロングのツアーに6年間参加し、経験を積みます。

2015年からは、ドン・エイリーのリーダーバンド（ドン・エイリー・バンドまたはドン・エイリー&フレンズ）に加入。2016年11月には、イアン・ギランの東欧ツアーでバックバンドを務めました。また、ホワイトスネイクのミッキー・ムーディやニール・マーレイらが結成したスネイクチャーマーにも参加し、2017年のセカンドアルバム『セカンド・スキン』のレコーディングに参加しています。

ディープ・パープルへの加入

2022年4月、サイモン・マクブライドのキャリアは新たな局面を迎えます。スティーヴ・モーズが病気の妻の看病に専念するため、ディープ・パープルを一時的に離脱。その代役としてマクブライドが指名されたのです。同年7月、モーズが正式にバンドを脱退すると、9月にはマクブライドが正式メンバーとして迎え入れられることが発表され、彼は名実ともにディープ・パープルのギタリストとなりました。

ディスコグラフィ

ソロ・プロジェクト

スタジオ・アルバム
Rich Man Falling（2008年）
Since Then（2010年）
Crossing The Line（2012年）
The Fighter（2022年）
ライブ・アルバム
Nine Lives（2012年）
Official Live Bootleg – The Borderline, London 22.05.16（2016年）
Official Live Bootleg 02 (Live In Bonn-16-12.2017)（2017年）

スウィート・サヴェージ

Killing Time（1996年）
Rune（1998年）

ドン・エイリー&フレンズ

Live In Hamburg（2021年）

スネイクチャーマー

セカンド・スキン - Second Skin（2017年）

イアン・ギラン・ウィズ・ドン・エイリー・バンド

コントラクチュアル・オブリゲイション#1：ライヴ・イン・モスクワ - Contractual Obligation #1: Live In Moscow（2019年）
Contractual Obligation #2: Live In Warsaw（2019年）
Contractual Obligation #3: Live In St. Petersburg（2019年）

ディープ・パープル

* =1（2024年）

サイモン・マクブライドの音楽的才能は、ソロ活動、スウィート・サヴェージ、ドン・エイリー・バンド、スネイクチャーマー、そしてディープ・パープルといった様々なプロジェクトを通して発揮されています。彼の今後の活躍から目が離せません。

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