サイロ (テレビドラマ)

ディストピアSFドラマ『サイロ』

『サイロ』（原題: Silo）は、ヒュー・ハウイーによる小説シリーズ「Silo series」を原作とした、グレアム・ヨスト製作のディストピアSFドラマシリーズです。レベッカ・ファーガソンが主演を務めるとともに、製作総指揮も担当しています。2023年5月5日にApple TV+で配信が開始され、2024年11月15日からはシーズン2が配信されています。

あらすじ

物語の舞台は、巨大な地下建造物「サイロ」。そこには1万人を超える人々が暮らしており、外界は有毒で危険だと信じられています。サイロ内の科学技術は厳しく抑制され、過去の歴史も改竄されています。人々はサイロからの外出を禁じられており、もし外に出れば二度と戻ることはできません。

物語は、保安官ホルストンの妻アリソンが、意図的に不妊にされていたことを知るところから始まります。彼女はサイロの謎を解き明かそうとするジョージと出会い、やがて防護服を着てサイロの外へと出て行きます。しかし、人々の目の前で倒れてしまうのです。ホルストンは、アリソンの死後、ジョージの恋人であった、サイロ最下層で発電機のエンジニアとして働くジュリエットを後任の保安官に指名します。ジュリエットはジョージの死の真相を究明するため、サイロの上層階へと昇り、保安官としての職務を遂行することになります。

しかし、市長と副保安官が相次いで暗殺されるなど、ジュリエットの捜査は困難を極めます。彼女はジョージが遺したハードディスクや書籍を手がかりに、サイロに隠された秘密へと迫っていきます。当初、ジュリエットはメドウズ裁判官率いる司法部が捜査を妨害していると考えますが、やがて司法部の警備隊長ロバートが所属する秘密組織の存在を知ります。その組織はサイロ全体を監視し、ジョージのような「炎の番人」と呼ばれる、禁じられた知識を求める人々を抑圧してきたのです。秘密組織の長である市長代理バーナードとロバートは、ジュリエットがサイロの外に出たいと発言したという偽証を行い、彼女を逮捕させます。しかし、ジュリエットは脱走し、ハードディスクにアクセスして、外の世界の美しい映像を目にします。再びバーナードとロバートに捕らえられたジュリエットは、サイロの外へと追放されます。しかし、友人のマーサが密かに仕込んでおいた耐熱テープのおかげで、彼女は倒れることなく、外の世界の真実を知ることになるのです。そこは荒廃した世界であり、無数のサイロが点在し、彼女が見た美しい映像は偽りだったのです。

登場人物

メインキャスト

ジュリエット・ニコルズ: レベッカ・ファーガソン（佐古真弓） - サイロ最下層の機械部で働くエンジニア
アリソン・ベッカー: ラシダ・ジョーンズ（うえだ星子） - ホルストンの妻でサイロのIT部門勤務
ホルストン・ベッカー: デヴィッド・オイェロウォ（飯島肇） - アリソンの夫でサイロの保安官
ロバート・シムズ: コモン（乃村健次） - サイロの司法部の警備隊長
バーナード・ホーランド: ティム・ロビンス（森田順平） - IT部部長
マーサ・ウォーカー: ハリエット・ウォルター（野村須磨子） - サイロ最下層の修理工でジュリエットの友人
ルーカス・カイル: アビ・ナッシュ（露崎亘） - ジュリエットがカフェテリアで出会うIT部のシステム・アナリスト
ポール・ビリングス: チナザ・ウチェ（清水優譲） - マーンズの後任の主任副保安官

リカーリングキャスト

サム・マーンズ: ウィル・パットン（宮本充） - 主任副保安官
ルース・ジャーンズ: ジェラルディン・ジェームズ（一城みゆ希） - サイロの市長
サンディ: Chipo Chung - 保安官事務所の受付
グロリア・ヒルデブラント: ソフィー・トンプソン - 妊娠カウンセラー
ジョージ・ウィルキンス: フェルディナンド・キングズレー - 修理屋を営むコンピューターおたく、ジュリエットの恋人
ノックス: シェーン・マクレー（坂詰貴之） - サイロ最下層の機械部部長でジュリエットの上司

シーズン一覧

シーズン1

外部リンク

公式ウェブサイト
* サイロ - IMDb（英語）

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