サイード・ジャリーリー

サイード・ジャリーリーは、1965年9月6日生まれのイランの政治家です。彼は、国家安全保障最高評議会の書記（第3代）を務めたことで知られています。日本語メディアでは、ジャリリ、ジャリーリーと表記されることがあります。

経歴

イラン北東部のマシュハド出身。革命防衛隊に所属し、イラン・イラク戦争に従軍しました。エマーム・サーデグ大学で政治学の博士号を取得しており、博士論文のテーマは「預言者ムハンマドの外交政策」でした。大学講師を経て、1989年に外務省に入省し、官僚としてのキャリアをスタートさせます。2005年には欧米担当外務次官に就任。2007年には、アフマディーネジャード大統領から国家安全保障最高評議会の書記に任命され、トップの座に就きました。2007年から2013年まで、核問題に関する西側諸国との交渉を担当しました。

2013年のイラン大統領選挙に立候補しましたが、4,168,946票を獲得し、3位で落選しました。同年、公益判別会議の議員に任命されています。

2021年のイラン大統領選挙にも立候補し、護憲評議会の審査を経て、最終的に7名の大統領候補の一人に選ばれました。しかし、投票日を2日後に控えた6月16日に、大統領選からの辞退を表明し、自身を支持する有権者たちにエブラーヒーム・ライースィー候補を支持するよう呼びかけました。選挙の結果、ライースィー候補が過半数となる約61.95％を得票し、決選投票なしで次期大統領に選出されました。

2024年の大統領選挙にも立候補。6月28日の第1回投票では2453万5185票のうち947万3298票を獲得して2位につけ、首位で改革派のマスウード・ペゼシュキヤーン（1041万5991票）と共に7月5日の決選投票に進出。しかし、決選投票では1353万8179票でペゼシュキヤーンの1638万4403票に及ばず落選となりました。

人物

1992年に結婚し、一子をもうけています。

サイード・ジャリーリーは、イランの政治において重要な役割を果たしてきた人物であり、今後の動向も注目されています。

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