サウンドファクトリー

株式会社サウンドファクトリーは、かつて浜松市中央区に存在した音楽制作会社です。登記上の社名は「株式会社サウンドフアクトリー」と表記されています。主に、BGMやジングルなどの短い楽曲、効果音の制作を主力事業としていました。

事業概要

同社は、制作した楽曲や効果音を、利用目的に合わせてCD化し販売していました。特徴的なのは、一音源ごとの販売ではなく、CD一枚単位での販売形式を採用していた点です。CDには、通常の「音楽CD」の他に、編集を前提としたMP3形式やWAV形式で収録された「データCD」も存在しました。

同社の音源は、著作権処理が簡略化されている点が大きな特徴です。同社が制作したCDを購入すれば、購入者は、日本音楽著作権協会（JASRAC）への使用許諾手続きや著作権料の支払いを行うことなく、同社が定めた範囲内で自由に編集や商用利用が可能でした。これにより、映像制作やイベントなど、様々な場面で手軽に音源を利用することができました。

事業の停止

2011年12月、代表者の逝去により、株式会社サウンドファクトリーは事実上解散しました。会社自体は登記上は存続していますが、商品の直接販売は全て終了し、現在は他社によって再販が行われています。

制作した主な音源

同社が制作した音源は、駅のホームなどで使用される発車メロディーや接近メロディーとしても知られています。以下に、主な音源と使用されていた駅の例を挙げます。

SF10-43: 現在は柏駅でのみ使用されています。かつては武蔵小杉駅でも使用されていました。
SF10-68: 品川駅と松戸駅で使用されています。
SF10-31: 辰野駅では短縮版が使用されています。かつては柏駅と松戸駅で使用されていました。
SF2: かつて金町駅で使用されていました。
SF10-38: 大崎駅と取手駅で使用されています。
SF22-14: 南流山駅でのみ使用されています。かつては松戸駅で使用されていました。
SF10-60 (チャイム): 品川駅でのみ使用されています。かつては橋本駅と淵野辺駅で使用されていました。
SF3 (教会の見える駅): 大崎駅、秋葉原駅、三河島駅などで使用されています。かつては蕨駅や南流山駅などでも使用されていました。
SF1 (遊園地のある駅): 品川駅と大崎駅で使用されています。かつては日暮里駅でも使用されていました。
SF4 (海の駅): 大崎駅でのみ使用されています。かつては品川駅で使用されていました。
SF10-32 (春 Newver): 神田駅、日暮里駅、天王台駅などで使用されています。かつては南流山駅や水道橋駅で使用されていました。

これらの音源は、現在も多くの人々に親しまれています。株式会社サウンドファクトリーは、その活動期間こそ短かったものの、独自のビジネスモデルと質の高い音源制作により、音楽業界に確かな足跡を残しました。

注記

本記事は、株式会社サウンドファクトリーに関する公開情報を基に作成されています。音源の使用状況については、変更されている場合があるため、最新の情報をご確認ください。

外部リンク

公式サイト - ウェイバックマシン（2009年4月29日アーカイブ分）

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