サカリヤ県

サカリヤ県は、トルコ北西部のマルマラ地方に位置し、黒海に面した県です。東にはデュズジェ県、ボル県、ビレジク県、ブルサ県、コジャエリ県と接しており、北部は黒海沿岸となっています。サカリヤ川が作り出す美しい河口の風景も特徴的です。

サカリヤ県は大都市自治体と同一の範囲であり、県都はアダパザルです。トルコ国内で県都と県名が異なる県は4つしかなく、サカリヤ県もその一つです。黒海に近いことから、気候は典型的な地中海性気候で、冬は比較的温暖で雨と晴れが交互に訪れます。夏は暖かく過ごしやすい気候です。肥沃な土地と豊かな河川のおかげで農業が盛んです。

交通の便も良く、アンカラ-イスタンブール高速道路が県内を通過しており、鉄道や空港へのアクセスも容易です。イスタンブールには最も近い空港があり、イスタンブールからの旅行者にとってアクセスしやすい場所です。

歴史

サカリヤ県は、歴史的に様々な文明の支配を受けてきました。最初に歴史に登場するのは378年で、その後、フリッグ、バリスィアン、キンメリア、リディア、ペルシャ、ローマ、ビザンチン、オスマン帝国と支配者が変わってきました。特にローマ帝国やビザンチン帝国の影響が強く、この地域には多くの伝承や歴史的建造物が残っています。

その中でも最も重要な歴史的建造物は、ビザンチン帝国のユスチニアヌス帝が553年に建設したベシュキョプリュ橋です。ユスチニアヌス橋とも呼ばれており、歴史的な価値の高い橋として知られています。

2000年にアダパザルは大都市自治体に指定され、2008年には大都市自治体の名称がサカリヤに変更されました。2012年には大都市自治体の指定範囲が拡大され、サカリヤ県とサカリヤ大都市自治体は同一の範囲となりました。

下位自治体

サカリヤ県には、以下の16の下位自治体があります。

アダパザル（Adapazarı）
アキヤズ（Akyazı）
アリフィイェ（Arifiye）
エレンレル（Erenler）
フェリズリ（Ferizli）
ゲイヴェ（Geyve）
ヘンデク（Hendek）
カラピュルチェク（Karapürçek）
カラス（Karasu）
カイナルジャ（Kaynarca）
コジャーリ（Kocaali）
パムコヴァ（Pamukova）
サパンジャ（Sapanca）
セルディヴァン（Serdivan）
セユトリュ（Söğütlü）
タラクル（Taraklı）

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