デュズジェ県

デュズジェ県は、トルコ北西部の黒海地方に位置する県で、黒海に面しています。県都はデュズジェ市です。イスタンブールとアンカラという二大都市を結ぶ主要幹線道路の途中に位置しており、交通の要衝となっています。この地域には、古代ギリシャ時代からの遺跡が数多く残っており、歴史的な深みを感じることができます。

1999年11月に発生したトルコ北西部地震（イズミット地震）の後、デュズジェはそれまで所属していたボル県から分離し、新たに県として独立しました。この地震が、デュズジェ県の成立に大きな影響を与えたと言えます。

デュズジェ県は、多様な民族が共存していることから「トルコの国連」と呼ばれることがあります。トルコ人のほか、サーカシア人、アブハジア人、ジョージア人、ラズ人、ロマ、バルカン半島出身者、イタリア人、クルド人、ザザ人など、様々な民族が生活しており、その文化的な多様性がこの地域の大きな特徴となっています。

また、アクチャコジャ近辺には、ジェノバ人が築いた城の遺跡が残っており、この地域が歴史的に重要な場所であったことを物語っています。

人口

デュズジェ県の人口は、以下の通り推移しています。

2009年12月31日：335,156人
2011年12月31日：342,146人
2013年12月31日：351,509人
2015年12月31日：360,388人

人口は年々増加傾向にあり、地域が発展していることが伺えます。

隣接県

デュズジェ県は、以下の県と隣接しています。

北：黒海
東：ゾングルダク県
南：ボル県
西：サカリヤ県

下位自治体

デュズジェ県には、以下の下位自治体（郡）があります。

デュズジェ（Düzce）
アクチャコジャ（Akçakoca）
ジュマイェリ（Cumayeri）
チリムリ（Çilimli）
キョルヤカ（Gölyaka）
ギュミュショヴァ（Gümüşova）
カイナシュル（Kaynaşlı）
ユウルジャ（Yığılca）

これらの自治体が、デュズジェ県の多様な地域性を形成しています。デュズジェ県は、豊かな歴史、多様な文化、そして美しい自然が融合した魅力的な地域です。観光地としても注目されており、多くの人々が訪れています。

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