サカーカ

サカーカ：砂漠に現れた緑豊かなオアシス都市

サウジアラビア北西部に位置するサカーカは、ネフド砂漠の北端に広がるオアシス都市であり、ジャウフ州の州都として知られています。その歴史は古く、4000年以上前に遡ると言われています。2010年の時点で24万人以上の人々がこの地に暮らしており、砂漠の中にあって豊かな農業を営む、独特の景観を作り出しています。

農業が盛んな肥沃な土地

サカーカは、豊富な地下水に恵まれており、農業が非常に盛んです。特に、20万本ものナツメヤシの木から収穫されるデーツと、120万本ものオリーブの木から採れるオリーブは、この地域の主要な農産物となっています。その他にも、様々な農業プロジェクトが展開されており、周囲には16,000もの農場が点在しています。国内最大規模の有機農場であるWatania農場など、大規模な農業ビジネスも活発に行われています。

歴史と近代化が交錯する街並み

サカーカには、ラジャアジル立石やオマール・モスク、マード城といった、4000年以上の歴史を物語る史跡が数多く残されています。しかし、近年サウジアラビア各地で急速な開発が進む中、サカーカも例外ではありません。政府は、経済的に立ち遅れていたこの地域を支援するため、ジャウフ州、特に州都であるサカーカに多額の投資を行ってきました。その結果、老朽化が進み、早急な修復を必要とする古い建物や遺跡のすぐ隣に、真新しい政府庁舎や病院、学校などの公共建築物が建設されるという、独特の景観が生まれています。

2005年に設立されたジャウフ大学は、急速に規模を拡大しており、サカーカは大学都市としての側面も持ち始めています。若者が集まる活気ある都市へと変貌を遂げつつあります。

気候

サカーカは、ケッペンの気候区分において高温砂漠気候（BWh）に分類されます。夏は非常に暑く、乾燥しており、冬は比較的温暖です。降水量は年間を通して非常に少なく、砂漠特有の厳しい気候条件となっています。

サカーカは、古代からの歴史と豊かな自然、そして近代化の波が融合した、魅力あふれる都市です。サウジアラビアを訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

外部リンク

* A travel through the province of Al Jouf, Splendid Arabia: A travel site with photos and routes

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