サクラトゥジュール

サクラトゥジュール：重賞制覇への軌跡

2017年4月14日生まれの競走馬、サクラトゥジュール(Sakura Toujours)。その名には、「いつも」という意味を持つフランス語が込められています。母方の血統に由来する、この馬名は、長く続く活躍への期待を込めたものと言えるでしょう。

サクラトゥジュールは2歳（2019年）10月6日、東京芝2000mの新馬戦でデビュー。2番人気に推されたそのレースでは、好位から直線で鋭く脚を伸ばし、ロードソリッドとの接戦を制して見事勝利を収めました。続くひいらぎ賞では、逃げ粘るスマイルカナを捉えきれず2着。デビュー戦の勢いをそのままに、さらなる高みを目指したものの、惜しくも勝利には届きませんでした。

3歳（2020年）になると、ジュニアカップ（L）で3着、その後も2着が続くなど、勝ちきれないレースが続きました。しかし、5月には3歳1勝クラスで2馬身半差の圧勝劇を演じ、2勝目を挙げると、重賞初挑戦となるラジオNIKKEI賞（GIII）に挑みました。結果は6着と振るわず、課題を残す結果となりました。秋には神奈川新聞杯で2着に入り、続く3歳上2勝クラスでは逃げ切り勝ちを収め、3勝目を挙げました。

4歳（2021年）から5歳（2022年）にかけては、勝利から遠ざかり苦戦が続きました。しかし、5歳シーズンにワールドオールスタージョッキーズ第2戦（3勝クラス）で後方から差し切り勝ちを収め、オープン入りを果たしました。続くオクトーバーステークス（L）では16着と大敗を喫するも、ディセンバーステークス（L）では10番人気ながら2着と健闘し、潜在能力の高さを示しました。

6歳（2023年）に入り、ニューイヤーステークス（L）ではウイングレイテストにクビ差で敗れ2着。東京新聞杯（GIII）では14着と低迷しましたが、続くメイステークスでは逃げ粘るマテンロウスカイをクビ差で差し切り、オープン特別初勝利を挙げました。その後、関屋記念（GIII）では6着に終わり、休養に入りました。

そして7歳（2024年）のシーズン。中山金杯（GIII）では12着と大敗を喫しましたが、2月4日に行われた東京新聞杯（GIII）では、中団から直線で鋭く脚を伸ばし、ウインカーネリアンをかわして1馬身差で勝利。ついに悲願の重賞初制覇を果たしました。この勝利は、これまでの努力と成長の集大成と言えるでしょう。

サクラトゥジュールの血統には、サクラトウコウ、サクラチヨノオー、サクラホクトオー、ラッキードリーム、サクラプレジデントといった名馬の名が連なります。その血を受け継ぎ、サクラトゥジュールは自身の力で、重賞ウイナーの称号を勝ち取ったのです。デビューからの道のりは決して平坦ではありませんでしたが、持ち前の粘り強さと才能で、幾多の困難を乗り越え、栄光を掴みました。今後の活躍にも期待が高まります。

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