サスキ・バスコニア

CDサスキ・バスコニア：バスクを代表するバスケットボールクラブ

CDサスキ・バスコニア（Club Deportivo Saski-Baskonia, S.A.D.）は、スペイン・バスク州アラバ県ビトリア＝ガステイスに本拠地を置く、リーガACB（リーガ・エンデサ）に所属するプロバスケットボールチームです。バスク地方の銀行ラボラル・クチャがスポンサーを務めており、ラボラル・クチャ・ビトリアというチーム名でも知られています。

クラブの名称

クラブの名称は、その歴史の中で何度か変更されています。

1959-1976: CDバスコニア(Club Deportivo Vasconia)
1976-1988: CDバスコニア(Club Deportivo Basconia) – 「バスコニア」部分の綴り違い
1988-: サスキ・バスコニアS.A.D.(Saski-Basconia S.A.D.)

また、スポンサー名も時代によって変化しており、

1983-1986: カハ・アラバ(Caja Alava)
1986-2009: タウグレス(Taugres) / TAUセラミカ(TAU Ceramica)
2009-: カハ・ラボラル(Caja Laboral) / ラボラル・クチャ(Laboral Kutxa)

となっています。特に1986年から2009年までの間は、陶器メーカーであるTAULELL社がスポンサーとなり、チーム名はTaugresやTAUセラミカと変遷しました。

歴史

1959年にCDバスコニアのバスケットボール部門として設立されたサスキ・バスコニアは、卓越したスカウティングと経営手腕で知られています。1971年に初めてプリメーラ・ディビシオン（1部リーグ）でプレーし、1990年代にはスペインバスケットボール界の主要なチームの一つとして台頭しました。

1991年には現在のホームアリーナであるフェルナンド・ブエサ・アレナ（旧パベリョン・アラバ）を使用開始。1990年代には国際舞台でも活躍し、1994年と1995年にはFIBAサポルタ・カップで決勝に進出しました。1996年にはサポルタ・カップで優勝を飾っています。1995年にはコパ・デル・レイで初優勝、1997-98シーズンにはリーガACBでレギュラーシーズン1位となり、プレーオフで準優勝を果たしました。

2000年代に入ると、ユーロリーグで目覚ましい成功を収めます。エルマー・ベネット、サウリウス・ストムベルガス、ルイス・スコラといった選手を擁し、2000-01シーズンにはユーロリーグのファイナルに進出。2001-02シーズンにはコパ・デル・レイとリーガACBで優勝を果たしました。2004-05シーズンにはユーロリーグのファイナル4に初進出し、決勝でマッカビ・テルアビブに敗れました。

歴代ヘッドコーチ

数々の名将がチームを率いてきました。

ジェリコ・パブリセヴィッチ
マネル・コマス (1993-1997)
セルヒオ・スカリオーロ (1997-1999, 2013-2014)
ドゥシュコ・イバノビッチ (2000-2005, 2008-2012)
ヴェルミル・ペラソヴィッチ (2005-2007)

タイトル

サスキ・バスコニアは数々のタイトルを獲得しています。

国内大会

リーガACB：4回 (2001-02, 2007-08, 2009-10, 2019-20)
コパ・デル・レイ：6回 (1995, 1999, 2002, 2004, 2006, 2009)
スーペルコパ・デ・エスパーニャ：4回 (2005, 2006, 2007, 2008)

ヨーロッパ大会

ユーロリーグ：準優勝2回 (2000-01, 2004-05)
FIBAサポルタ・カップ：優勝1回 (1995-96)

著名な歴代所属選手

数多くの名選手がサスキ・バスコニアでプレーしました。

ヴェリミル・ペラソヴォッチ
ホセ・カルデロン
ルイス・スコラ
ゴラン・ドラギッチ
* ティアゴ・スプリッター

まとめ

CDサスキ・バスコニアは、スペイン・バスク地方を代表するバスケットボールクラブとして、国内外で輝かしい歴史を築いてきました。これからも、その伝統と情熱を受け継ぎ、新たな歴史を刻んでいくことでしょう。

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