サタデー・ナイト・フィーバー (サウンドトラック)

『サタデー・ナイト・フィーバー』サウンドトラック

『サタデー・ナイト・フィーバー』（Saturday Night Fever: The Original Movie Sound Track）は、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』に使用された音楽を集めたアルバムであり、ビージーズによる多数のヒット曲が収録されています。このサウンドトラックは、日本でも非常に人気があり、ディスコ音楽のアイコン的存在となっています。

アルバムの概要

サウンドトラックには、ビージーズの曲が多く含まれており、その中の代表作として「ステイン・アライヴ」や「恋のナイト・フィーヴァー」、「愛はきらめきの中に」があります。また、タヴァレスによる「モア・ザン・ア・ウーマン」や、イヴォンヌ・エリマンの「アイ・キャント・ハヴ・ユー」なども収録されており、全体で計5曲がビージーズの歌唱によるものです。さらに、ディヴィット・シャイアが制作した楽曲も含まれ、「マンハッタン・スカイライン」「禿山の一夜」「サルセイション」の3曲が新たに加えられています。

一方で、映画内で使用されたにもかかわらずサウンドトラックには未収録の楽曲も多く存在し、特に「トニー・アンド・ステファニー」や「デス・オン・ザ・ブリッヂ」といった曲は、CD版には含まれていません。これらは映画を通して聴くことができる音楽として位置付けられています。

商業的な成功

映画の大ヒットとともに、サウンドトラックも空前の商業的成功を収めました。ビルボード200チャートでは、なんと24週連続で1位を記録し、アメリカだけでも4000万枚以上の売上を誇ります。これにより、『サタデー・ナイト・フィーバー』はディスコ音楽の代表的なアルバムとして広く知られることになりました。また、1979年にはグラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞したほか、ディスコアルバムとして唯一受賞したことでも特筆されます。

アルバムの評価

本アルバムは、音楽評論家たちからも高く評価されており、例えば『ローリング・ストーン』誌による「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」では132位にランクインしています。これは、ディスコ音楽の魅力と文化的な影響力を証明するものと言えるでしょう。

楽曲リスト

A面

1. ステイン・アライヴ - "Stayin' Alive"（ビージーズ） - 4:45
2. 愛はきらめきの中に - "How Deep Is Your Love"（ビージーズ） - 4:05
3. 恋のナイト・フィーヴァー - "Night Fever"（ビージーズ） - 3:33
4. モア・ザン・ア・ウーマン - "More Than a Woman"（ビージーズ） - 3:17
5. アイ・キャント・ハヴ・ユー - "If I Can't Have You"（イヴォンヌ・エリマン） - 2:57

B面

6. 運命'76 - "A Fifth of Beethoven"（ウォルター・マーフィー） - 3:03
7. モア・ザン・ア・ウーマン - "More Than a Woman"（タヴァレス） - 3:17
8. マンハッタン・スカイライン - "Manhattan Skyline"（デヴィッド・シャイアー） - 4:44
9. カリプソ・ブレイクダウン - "Calypso Breakdown"（ラルフ・マクドナルド） - 7:50

C面

10. 禿山の一夜 - "Night on Disco Mountain"（デヴィッド・シャイアー） - 5:12
11. 開けゴマ - "Open Sesame"（クール・アンド・ザ・ギャング） - 4:01
12. ジャイヴ・トーキン - "Jive Talkin'"（ビージーズ） - 3:43
13. ユー・シュッド・ビー・ダンシング - "You Should Be Dancing"（ビージーズ） - 4:14
14. ブギー・シューズ - "Boogie Shoes"（KCとザ・サンシャイン・バンド） - 2:17

D面

15. サルセイション - "Salsation"（デヴィッド・シャイアー） - 3:50
16. ケイジー - "K-Jee"（MFSB） - 4:13
17. ディスコ・インフェルノ - "Disco Inferno"（トランプス） - 10:51

このように、サウンドトラック『サタデー・ナイト・フィーバー』は、音楽のみならず、映画自体の文化的な影響をも強く感じさせる作品であり、今なお多くの人に愛され続けています。

もう一度検索