サターン音楽賞

サターン音楽賞（Saturn Award for Best Music）は、映画音楽の優れた作品に対して贈られる賞であり、サターン賞の一部門として1973年度に第2回から設置されました。この賞は、サイエンスフィクション、ファンタジー、ホラー映画に特に焦点を当て、これらのジャンルにおける音楽の重要性を認識しています。

歴史と概要

サターン賞は、アメリカの科学フィクション・ファンタジー・ホラー映画アカデミーによって設立されました。音楽賞はその中でも特に功績が際立つ作曲家を表彰し、作品の評価を広める役割を果たしています。初回の受賞者から現在に至るまで、数多くの著名な作曲家がこの栄誉を手にし、自らの音楽的成果を祝福されてきました。

受賞者の一覧

サターン音楽賞は、受賞歴が豊富で、1970年代から2010年代にかけて様々な有名作曲家が受賞しています。以下に代表的な受賞者を年代別に示します。

1970年代

- 1973・74年度（第2回）: バーナード・ハーマン（功績に対して）
- 1975年度（第3回）: ロージャ・ミクローシュ（功績に対して）
- 1976年度（第4回）: デイヴィッド・ラクシン（功績に対して）
- 1977年度（第5回）: ジョン・ウィリアムズ（『スター・ウォーズエピソード4/新たなる希望|スター・ウォーズエピソード4_新たなる希望』、『未知との遭遇』）
- 1978年度（第6回）: ジョン・ウィリアムズ（『スーパーマン』）
- 1979年度（第7回）: ロージャ・ミクローシュ（『タイム・アフター・タイム』）

1980年代

- 1980年度（第8回）: ジョン・バリー（『ある日どこかで』）
- 1981年度（第9回）: ジョン・ウィリアムズ（『レイダース/失われたアーク《聖櫃》|レイダース_失われたアーク《聖櫃》』）
- 1982年度（第10回）: ジョン・ウィリアムズ（『E.T.』）
- 1983年度（第11回）: ジェームズ・ホーナー（『ブレインストーム』）
- 1984年度（第12回）: ジェリー・ゴールドスミス（『グレムリン』）
- 1985年度（第13回）: ブルース・ブロートン（『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎|ヤング・シャーロック_ピラミッドの謎』）
- 1986年度（第14回）: アラン・メンケン（『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』）
- 1987年度（第15回）: アラン・シルヴェストリ（『プレデター』）
- 1988年度（第16回）: クリストファー・ヤング（『ヘルレイザー2』）
- 1989・90年度（第17回）: アラン・シルヴェストリ（『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』）

1990年代

- 1991年度（第18回）: ローク・ディッカー（『ボディ・パーツ』）
- 1992年度（第19回）: アンジェロ・バダラメンティ（『ツイン・ピークスローラ・パーマー最期の7日間』）
- 1993年度（第20回）: ダニー・エルフマン（『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』）
- 1994年度（第21回）: ハワード・ショア（『エド・ウッド』）
- 1995年度（第22回）: ジョン・オットマン（『ユージュアル・サスペクツ』）
- 1996年度（第23回）: ダニー・エルフマン（『マーズ・アタック!』）
- 1997年度（第24回）: ダニー・エルフマン（『メン・イン・ブラック』）
- 1998年度（第25回）: ジョン・カーペンター（『ヴァンパイア/最期の聖戦|ヴァンパイア_最期の聖戦』）
- 1999年度（第26回）: ダニー・エルフマン（『スリーピー・ホロウ』）

2000年代

- 2000年度（第27回）: ジェームズ・ホーナー（『グリンチ』）
- 2001年度（第28回）: ジョン・ウィリアムズ（『A.I.』）
- 2002年度（第29回）: ダニー・エルフマン（『スパイダーマン』）
- 2003年度（第30回）: ハワード・ショア（『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還|ロード・オブ・ザ・リング_王の帰還』）
- 2004年度（第31回）: アラン・シルヴェストリ（『ヴァン・ヘルシング』）
- 2005年度（第32回）: ジョン・ウィリアムズ（『スター・ウォーズエピソード3/シスの復讐|スター・ウォーズエピソード3_シスの復讐』）
- 2006年度（第33回）: ジョン・オットマン（『スーパーマン・リターンズ』）
- 2007年度（第34回）: アラン・メンケン（『魔法にかけられて』）
- 2008年度（第35回）: ハンス・ジマー / ジェームズ・ニュートン・ハワード（『ダークナイト』）
- 2009年度（第36回）: ジェームズ・ホーナー（『アバター』）

2010年代

- 2010年度（第37回）: ハンス・ジマー（『インセプション』）
- 2011年度（第38回）: マイケル・ジアッキーノ（『SUPER8/スーパーエイト|SUPER8_スーパーエイト』）
- 2012年度（第39回）: ダニー・エルフマン（『フランケンウィニー』）
- 2013年度（第40回）: フランク・イルフマン（『オオカミは嘘をつく』）
- 2014年度（第41回）: ハンス・ジマー（『インターステラー』）
- 2015年度（第42回）: ジョン・ウィリアムズ（『スター・ウォーズ/フォースの覚醒|スター・ウォーズ_フォースの覚醒』）

このように、サターン音楽賞は、映画音楽の分野で活躍する作曲家の素晴らしい功績を賞賛し続けています。受賞者たちは、特にファンタジーやサイエンスフィクションの分野での影響力を持つ音楽を創出し、観客に深い印象を与えています。

もう一度検索