サッカーバチカン代表

サッカーバチカン代表

サッカーバチカン代表は、バチカン市国におけるサッカーのナショナルチームです。国際サッカー連盟（FIFA）には加盟していません。

概要

チームは、バチカン国籍を有する聖職者会議の議員やスイス人衛兵のほか、バチカン美術館の警備員、郵便局員、バチカン放送の職員（ほとんどがイタリア国籍）などで構成されています。

バチカン国籍を有する者は、比較的短期間しかバチカンに滞在しないため、選手が長期間チームに留まることが難しいという特徴があります。そのため、選手の顔ぶれは頻繁に入れ替わり、チームとしての継続性や組織力は必ずしも高くありません。代表戦が行われるのはごく稀なケースに限られます。また、バチカン宮殿内にはサッカー場がないため、ホームゲームを開催する場合は、イタリア・ローマにある宮殿外のサッカー場を使用します。

1994年には、サンマリノB代表と初の親善試合を行い、0-0で引き分けました。モナコ代表とは、2002年、2011年、2013年、2014年、2017年の計5度対戦し、バチカンの成績は2分3敗となっています。

熱狂的なユヴェントスFCのファンとしても知られる枢機卿のタルチジオ・ベルトーネは、2006年に「教皇庁立大学のブラジル人学生を受け入れれば、素晴らしいチームを作ることができるだろう」と述べています。

2019年には、サッカーバチカン女子代表チームも組織され、女子セリエAのASローマと初の試合を行いました。教皇庁に勤務するカメルーン出身の Eugenie Tcheugoue がキャプテンを務めましたが、0-10で敗れました。

2019年4月には、ミラノのワイナリーであるポデーリ・ディ・サン・ピエトロと史上初のスポンサー契約を締結したことが発表されました。チームが定めた厳格な倫理基準を満たしていることを確認した上で契約に至りました。過去には、協会がスポーツ賭博会社から大規模なスポンサーシップの提案を受けたことがありましたが、倫理基準を満たさないという理由で拒否しています。

歴代監督

サヴェリオ・ディ・ポフィ
ジョバンニ・トラパットーニ
ジャンフランコ・グアダニョーリ

脚注

外部リンク

公式サイト
* サッカーバチカン代表の国際試合（RSSSF）

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