サッポロテイセンボウル

サッポロテイセンボウルは、かつて北海道札幌市東区に位置していたボウリング場です。その場所は、元々、帝国製麻本社および本工場の跡地であり、帝国繊維株式会社北海道営業所によって運営されていました。

歴史と概要

1887年（明治20年）に設立された北海道製麻の工場跡地に建設されました。北海道製麻は、その後の合併を経て帝国繊維と社名を変更。しかし、合成繊維の普及に伴い工場は閉鎖されました。工場閉鎖後、従業員の再雇用先として、跡地にボウリング場が建設され、1972年（昭和47年）2月29日にオープンしました。

ボウリング場には、収容人員1,200人を誇るイベントホール「札幌テイセンホール」も併設されており、1970年代後半のスーパーカーブーム時には大規模なショーが開催され、賑わいを見せました。

プロレスとの関わり

近年、特にプロレスの興行が頻繁に開催され、インディープロレスのメッカとして知られていました。札幌中島体育センターの閉館後は、新日本プロレスなどのメジャー団体も興行を行うようになり、プロレスファンからは「北の聖地」と呼ばれるようになりました。特に、大日本プロレスは、社長であるグレート小鹿の出身地ということもあり、準フランチャイズとして位置づけていました。

閉館とその後

札幌駅に程近いこの場所は、以前から再開発の対象として検討されていました。2012年（平成24年）には、敷地北側の駐車場として利用されていた土地を大和ハウス工業が取得し、超高層マンションの建設を決定。2013年（平成25年）3月1日に着工し、2015年（平成27年）7月中旬に竣工しました。

テイセンボウルは、建物老朽化などの理由により、2015年（平成27年）6月30日をもってテイセンホールと共に閉館しました。最後のイベントは大日本プロレスが開催しました。閉館後、跡地は複合商業施設として再開発される予定ですが、ホールやボウリング場が併設されるかどうかは未定です。駐車場部分は、タイムズに貸与されコインパーキングとして利用されていましたが、2018年（平成30年）に閉鎖され、建物も撤去。2019年（平成31年）4月1日より、ニッポンレンタカーが営業所を開業しています。

施設概要
ボウリング：34レーン
ゲームコーナー
レストラン（ル・シェール）
喫茶店
イベントホール（札幌テイセンホール）

2011年公開の映画『探偵はBARにいる』では、張り込み場所としてロケ地に使用されました。

プレミスト札幌ターミナルタワー

テイセンボウル北側敷地に建設されたタワーマンションは、地上38階・地下2階建てで、高さ124m。東区初の超高層建築物となりました。総戸数は235戸、駐車場194台、自転車置場235台、バイク置場10台を整備しています。2013年9月上旬から販売が開始され、2015年7月中旬の竣工後、9月上旬から入居が開始されました。

アクセス
JR札幌駅北口から徒歩5分
札幌市営地下鉄南北線・東豊線さっぽろ駅16番出口から徒歩3分
創成川通に隣接し、北海道中央バス「北7条東1丁目」バス停すぐ

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