サデウス・バラード

タイタス・オニール：アリーナフットボールからWWEタッグ王者へ

タイタス・オニール(本名サデウス・マイケル・バラード)は、アメリカ合衆国フロリダ州出身のプロレスラーです。WWEでの活躍が広く知られていますが、そのキャリアはアリーナフットボール選手として始まりました。フロリダ大学時代には輝かしい成績を残し、卒業後はアリーナフットボールリーグで4年間プレーしました。

2009年、オニールはWWEと契約し、傘下団体FCWでプロレスラーとしてのキャリアをスタートさせます。リングネームは「タイタス・オニール」として活動。当初はNXT(WWEの育成番組)にも参戦。シーズン2では惜しくも最下位に終わりますが、FCWではダミアン・サンドウとのタッグでフロリダタッグ王座を獲得するなど、着実に実力をつけました。

NXTシーズン5への再参戦を経て、オニールはダレン・ヤングとの抗争、そして、ヒールターンという重要な転換期を迎えます。しかし、ヤングとの確執は最終的に解消。2012年、彼らは「プライムタイム・プレイヤーズ」という人気タッグチームを結成しました。共に数々の強豪と対戦し、WWEタッグ王座への挑戦も果たしますが、惜しくもタイトル獲得には至りませんでした。

2013年、ヤングが公表したセクシュアリティを機に、プライムタイム・プレイヤーズはフェイスターン。再び勢いを増した彼らは、Night of Champions 2013でWWEタッグ王座への挑戦権を獲得。ザ・シールドとの激闘を繰り広げますが、王座奪取とはなりませんでした。しかし、この経験はオニールのキャリアにおける大きな転換点となりました。

2014年、プライムタイム・プレイヤーズは解散。ヤングとの遺恨試合を経て、オニールはヒース・スレイターとのタッグチーム「スレイター・ゲーター」を結成。NXT王座挑戦など、精力的に活動しました。

2015年、オニールはヤングとタッグを再結成。そして、Money in the Bank 2015において、ニュー・デイを破り、念願のWWEタッグ王座を獲得。ついに、長年の目標を達成しました。

2016年、再びヤングと袂を分かち、オニールは「タイタス・ブランド」というセルフプロデュースを前面に出したヒールギミックへと転向。さらに「タイタス・ワールドワイド」という独自の企画を発案し、アポロ・クルーズや戸澤陽らとタッグを組むなど、エンターテイナーとしての才能を遺憾なく発揮しました。

2018年、サウジアラビアで開催されたグレイテスト・ロイヤルランブルマッチでは、入場時に転倒するというハプニングに見舞われましたが、この出来事もオニールのキャラクターに深みを加える結果となりました。

彼のキャリアを通して、オニールはクラッシュ・オブ・タイタス、ミリオンダラー・スラムといった得意技で観客を沸かせました。また、WWEタッグ王座、WWE24/7王座の獲得、さらにWWE殿堂入り（ウォリアー賞）という輝かしい実績を残しています。アリーナフットボール選手としての経験と、プロレスラーとしての卓越した才能を兼ね備えたオニールは、WWEの歴史に名を残すレスラーの一人と言えるでしょう。彼の今後の活躍にも期待が高まります。

もう一度検索