サビエル・バティスタ

サビエル・アレクサンダー・バティスタ

サビエル・アレクサンダー・バティスタ（Xavier Alexander Batista、1992年1月18日生まれ）は、ドミニカ共和国のサン・ペドロ・デ・マコリス州出身のプロ野球選手です。彼は主に一塁手および左翼手としてメキシカンリーグのカンペチェ・パイレーツでプレーしています。投球は右手、打撃も右手で行います。台湾のCPBLでの登録名は「霸帝士」です。

経歴

広島入団前

バティスタは2009年にシカゴ・カブスと契約し、マイナーリーグでキャリアをスタートしました。しかし、彼はA-級レベルまでしか昇格できず、2013年にはルーキー級に降格。シーズン中にチームを退団し、故郷のドミニカ共和国に戻りました。2015年に広島東洋カープのカープアカデミーに入所するまで、1年半にわたり自主トレーニングに励みました。

広島入団後

2016年3月に広島と育成契約を結んだバティスタは、当初145番の背番号を付けていました。シーズン中は日本人選手と同じ練習内容をこなし、68試合出場で打率.243、6本塁打、19打点を記録しました。2017年にはウエスタン・リーグの開幕戦から打撃が絶好調で、39試合で打率.363、14本塁打、38打点を挙げ、リーグのなかでも頂点に立ちました。6月2日に広島と本契約を結び、95番の背番号に変更。6月3日の対千葉ロッテマリーンズ戦では、一軍初打席で本塁打を達成し、その瞬間にはヒーローインタビューでファンの心を掴みました。

その後、バティスタは6月4日に再度本塁打を放ち、NPB公式戦初打席から2打席連続で本塁打を記録した選手として名を刻みました。2018年にはポジション登録が内野手から外野手に変更され、99試合で25本塁打を記録しました。2019年には開幕一軍入りを果たし、平成最後の本塁打を記録するなど、プロとしての実力を発揮しました。

ドーピング発覚と契約解除

しかし、2019年8月17日にドーピング検査で陽性反応が出たため、選手登録が抹消され、その後6ヶ月間の出場資格停止処分を受けました。2020年3月には契約が解除され、自由契約となりました。

メキシカンリーグと台湾時代

その後、2021年にはメキシカンリーグのモンテレイ・サルタンズに入団し、そこからレオン・ブラボーズにトレードされる一方、ドミニカ冬季リーグでも活動しました。CPBLでは富邦ガーディアンズに2021年12月24日に入団し、2022年には初試合を披露。しかし、成績が振るわず、登録を抹消され解雇されました。

再びメキシカンリーグに戻った2023年には、複数のチームでプレーしながら打率を残しましたが、その後自由契約となり、現在カンペチェ・パイレーツに在籍しています。

プレースタイル

バティスタは、その長打力から注目されており、スイングスピードは著名な選手に匹敵します。彼は「もし1年間先発に入っていれば、35本から40本は打てる」と自信を持って述べています。また、野球だけでなく幼少期にはバスケットボールもやっていたものの、プロ入りは野球を選択しました。バスケットボールは怪我のリスクが高く、自身の選手生命を考慮しており、彼の野球への情熱が伝わります。

まとめ

サビエル・バティスタは、数々の波乱を経て成長を重ねた選手であり、今後の活躍にも大いに期待が寄せられています。彼のキャリアは、挑戦と成功が織り混ざったものであり、プロ野球においてその名を刻む存在であることは間違いありません。

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