サビー・ピシテリ

サビー・ピシテリ：NFLからWWEへ転身したアスリート

サビー・ピシテリ（Sabatino Carmine Piscitelli Jr.、1983年8月24日生まれ）は、アメリカ合衆国フロリダ州ボカラトン出身の元アメリカンフットボール選手であり、現在はプロレスラーとして活躍しています。WWEの傘下団体であるNXTでは、ティノ・サバテリ（Tino Sabbatelli）のリングネームで知られています。また、彼の弟であるシェーン・ピシテリも、シェーン・スワッグというリングネームでプロレスラーとして活動しています。

アメリカンフットボール選手としてのキャリア

ピシテリは、学生時代からアメリカンフットボールに打ち込みました。ボカラトン高校時代には、セイフティとワイドレシーバーを兼任。その才能を開花させ、オレゴン大学に進学後、2004年からはストロングセイフティとしてレギュラーの座を獲得し、12試合に出場しました。2006年には、オールパック10のファーストチームに選出されるなど、その実力は高く評価されていました。

NFLでの活躍

2007年4月、ピシテリはNFLドラフトにてタンパベイ・バッカニアーズから2巡目（全体の64番目）に指名され、NFL入りを果たしました。ルーキーシーズンには3試合に出場し、2タックルを記録。2008年には、15試合に出場し、うち5試合で先発出場を果たし、40タックル、2インターセプトを記録するなど、レギュラーとしての足がかりを掴みました。

2009年には、16試合中15試合に先発出場し、66タックル、14タックルアシストを記録し、ストロングセイフティとしての地位を確立。しかし、2010年には11試合の出場で19タックルと数字を落とし、FAの資格を行使してクリーブランド・ブラウンズへ移籍。移籍後も5試合に出場しましたが、3タックルと不調に終わりました。

2011年8月4日、カンザスシティ・チーフスと契約を交わし入団。16試合に出場し、28タックル、6タックルアシストを記録しました。2013年4月には、ジャクソンビル・ジャガーズが開催したトライアウトに参加しましたが、契約には至らず、NFL選手としてのキャリアに終止符を打ちました。

プロレスラーへの転身

2014年10月、ピシテリはアメリカのプロレス団体であるWWEとディベロップメント契約を交わし、プロレスラーとしての新たな道を歩み始めました。WWEの育成施設であるWWEパフォーマンスセンターにてトレーニングを開始し、プロレスラーとしての基礎を築きました。

NXTでの活動

2015年4月、ピシテリはWWEの傘下団体であるNXTに昇格。同年4月4日のNXT Liveにて20人バトルロイヤルに出場し、デビューを飾りました。その後、リングネームをティノ・ピシテリ、アンソニー・サバテリ、ティノ・サバテリへと変更。2015年11月21日には、NXT Liveにてスティーブ・カトラーと対戦し、プロレスラーとしてのキャリア初勝利を飾りました。

2016年10月12日、NXTのダスティ・ローデス・タッグトーナメント・クラシックにてリディック・モスとタッグを組み出場。TM61（シェイン・ソーン & ニック・ミラー）と対戦し、中盤にはソーンを長時間捕らえ、ロープ越しから飛んで攻撃を仕掛けてきた際にはパワースラムを決めるなど、見せ場を作りましたが、最後はTM61の合体技であるサンダー・バレーを喰らい、惜しくも敗戦しました。

今後の活躍に期待

NFLでの経験を活かし、プロレスラーとして新たな道を切り開いているサビー・ピシテリ。今後の活躍に期待が高まります。

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