サミー・リー:リヴァプールを支えた名MFの軌跡
サミー・リー(Samuel Lee、1959年
2月7日 - )は、
イングランド・
リヴァプール出身の元
サッカー選手です。現役時代はMFとして活躍し、
イングランド代表としてもプレーしました。
クラブでの輝かしいキャリア
1975年、リーは地元クラブである
リヴァプールFCに加入し、1976-77シーズンにプロ契約を結びました。1977-78シーズンのレスター・シティ戦でトップチームデビューを飾ると、着実にチーム内での地位を確立していきます。
1980-81シーズンには、それまでレギュラーだったジミー・ケイスからポジションを奪い、レギュラーとして活躍。同シーズンのチャンピオンズカップ決勝、
レアル・マドリード戦ではスタメンフル出場を果たし、チームの優勝に大きく貢献しました。1983-84シーズンのチャンピオンズカップ準決勝、
FCディナモ・ブカレスト戦1stレグでは決勝ゴールを決め、決勝進出の立役者となりました。決勝の
ASローマ戦でも先発フル出場し、再び優勝を経験。
リヴァプールには約10年間在籍し、数々のタイトル獲得に貢献。通算295試合に出場し、19ゴールを記録しました。
イングランド代表としては、1982年ワールドカップスペイン大会の代表候補に選出されましたが、残念ながら本大会メンバーからは落選。その後、
ブリティッシュ・ホーム・チャンピオンシップや
UEFA欧州選手権1984予選などに出場しましたが、主要な国際大会への出場は叶いませんでした。
指導者としての貢献
現役引退後の1993年、リーは
リヴァプールFCのリザーブチームのコーチに就任し、指導者としてのキャリアをスタートさせました。
ジェラール・ウリエ監督時代にはトップチームのトレーナーを務め、選手の育成に尽力。2008年には
ラファエル・ベニテス監督の下でトップチームのアシスタントコーチに就任し、チームを支えました。
獲得タイトル
リヴァプールFC
UEFAチャンピオンズカップ: 1980-81, 1983-84
ファーストディヴィジョン: 1981-82, 1982-83, 1983-84
フットボールリーグカップ: 1980-81, 1981-82, 1982-83, 1983-84, 1987-88
FAカップ: 1985-86
FAチャリティ・シールド: 1979, 1980, 1982, 1986
個人
PFA年間ベストイレブン: 1982-83
サミー・リーは、選手として、指導者として、
リヴァプールFCに多大な貢献をした人物として、その名が刻まれています。