サムライエース

サムライエース

『サムライエース』は、株式会社KADOKAWA（旧角川書店）が2012年から2013年にかけて隔月で発行していた漫画雑誌です。KADOKAWAの『ヤングエース』増刊として、偶数月の26日に発売されていました。

概要

雑誌名にある「サムライ」は、武士道ではなく「日本人」を意味しており、「熱く元気な日本人」を主人公とした「歴史」+「和」のエンターテイメントコミック誌を目指していました。主な読者層は30代から40代の男性で、特徴として、他誌と異なりコミックにルビが振られていません。創刊号のキャッチフレーズ「立てよ日本人！（サムライ）」は、富野由悠季監督の『機動戦士ガンダム』からの引用・アレンジです。創刊時には、小説家の福井晴敏が寄稿しています。

雑誌は450ページ程度の平綴じで、『ヤングエース』増刊でありながら、『ガンダムエース』に似たデザインが採用されていました。初代編集長は、月刊誌『ガンダムエース』と増刊誌『ニュータイプエース』の編集長を務めた石脇剛が担当しました。

創刊ラインナップの中心は、安彦良和の『ヤマトタケル』であり、同じく安彦の古代史作品『ナムジ』も掲載されました。その他には、角川文庫や『小説 野性時代』連載作品のコミカライズが中心でした。かつて小池書院から発行されていた『時代劇漫画 刃-JIN-』で連載されていた『夢源氏剣祭文』も移籍し、ラインナップに加わっています。

2013年4月以前は角川書店が発行、角川グループパブリッシングが発売を担当していましたが、2013年7月からは角川書店発行、KADOKAWA発売に変更されました。2013年10月1日には、角川書店が角川グループの再編により株式会社KADOKAWAに吸収合併されたため、以降は株式会社KADOKAWA発行、編集角川書店と表記されています。

しかし、2013年12月26日発売のVol.10をもって休刊が発表されました。連載作品は、他媒体での継続などの措置が取られたものの、一部は休刊と同時に終了となりました。

休刊後の連載作品の動向

『サムライエース』Vol.10の535頁で、休刊に関する編集部からの挨拶とともに、今後の連載作品の動向が発表されました。

Nemuki+（朝日新聞出版）へ移籍

漆黒の仁

再開予定・移籍掲載媒体未定

ヤマトタケル　※コミックウォーカーに移籍
光圀伝　※コミックウォーカーに移籍
沙門空海 唐の国にて鬼と宴す　※映画化プロジェクトと連動して再開予定
元寇合戦記 アンゴルモア（第一部完）　※コミックウォーカーに移籍
弦月に哭く-伊達政宗於慶長出羽合戦-
夢源氏剣祭文

Vol.10にて連載終了

ホクサイと飯　※続編『ホクサイと飯さえあれば』が『ヤングマガジンサード』にて連載
シャウト～新選組
りゃんこきっちん　※Vol.8で終了
芙蓉千里
死舞能
子どもと十字架-天正遣欧少年使節-
妻はくノ一（第一部完、以降未定）

単行本にて完結

人類資金

発行人

初代（2012年Vol.1 - 2013年Vol.8）：井上伸一郎
第2代（2013年Vol.9 - Vol.10）：山下直久

編集人

初代（2012年Vol.1 - 2013年Vol.8）：古林英明
第2代（2013年Vol.9 - Vol.10）：渡辺啓之

連載漫画

連載開始順に記載。

読み切り

討鬼伝ヲニウチ（漫画：彩乃浦助、原作：コーエーテクモゲームス、シナリオ協力：ディッフェンドルファー太郎、2013年Vol.7号掲載）
* 死舞能（原作：大塚英志、漫画：谷岡曜子、2013年Vol.8・9号掲載）　※コミック怪から出張掲載

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