サム・レイシー

サム・レイシー：キングスを支えた偉大なセンター

サム・レイシー（Sam Lacey, 1948年3月28日 - 2014年3月14日）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手です。NBAのカンザスシティ・キングス（現サクラメント・キングス）で長年活躍し、インサイドの要としてチームを支えました。

生い立ちと大学時代

ミシシッピ州インディアナノーラで生まれ、ニューメキシコ州立大学に進学。大学時代には平均16.2得点、14.2リバウンドという素晴らしい成績を残しました。この活躍が認められ、1970年のNBAドラフトで全体5位という高い評価でシンシナティ・ロイヤルズ（現サクラメント・キングス）に入団します。

NBAでの活躍

ルーキーイヤーから13.5得点、11.3リバウンドとダブル・ダブルを記録し、その才能を開花させます。ネイト・アーチボルドと共にチームを牽引し、安定した成績を残し続けました。チームはシンシナティ・ロイヤルズからカンザスシティ＝オマハ・キングス、カンザスシティ・キングスと名称を変えましたが、レイシーは一貫してチームを支え続けました。

全盛期とオールスター選出

レイシーの全盛期はカンザスシティ=オマハ時代に訪れます。1973-74シーズンにはキャリアハイとなる平均14.2得点を記録。翌1974-75シーズンには、リーグ3位となる平均14.3リバウンド、そしてセンターとしては高水準の平均5.3アシストをマークし、自身初のオールスターに選出されました。この活躍もあり、長年低迷していたキングスは8シーズンぶりにプレーオフに進出を果たします。

卓越したディフェンス能力

1973-74シーズンからNBAはブロックショットとスティールの公式記録を取り始めましたが、レイシーは7シーズン連続で100ブロック、100スティール以上を達成しました。この記録を持つ選手は、アキーム・オラジュワン、ジュリアス・アービング、デビッド・ロビンソン、ベン・ウォーレス、そしてサム・レイシーの5人しかいません。

キングス退団と引退

11年間キングスでプレイした後、1981-82シーズン序盤にマイク・ウッドソンとのトレードでニュージャージー・ネッツに移籍。その後、1982-83シーズンはクリーブランド・キャバリアーズでプレイし、現役を引退しました。

キングスの永久欠番

長年のキングスへの貢献が評価され、背番号「44」はサクラメント・キングスの永久欠番となっています。これは、彼の功績を称え、チームに多大な貢献をした証です。

NBA通算成績

1,002試合出場
10,303得点（平均10.3得点）
9,687リバウンド（平均9.7リバウンド）
3,754アシスト（平均3.7アシスト）

主な業績

NBAオールスターゲーム出場（1975）
背番号『44』はサクラメント・キングスの永久欠番

チーム記録（サクラメント・キングス）

通算得点：9,895 (歴代5位)
通算リバウンド：9,353 (歴代1位)
通算アシスト：3,563 (歴代2位)
通算ブロック：1,098 (歴代1位)
通算スティール：950 (歴代1位)
通算試合出場：888 (歴代1位)

2014年3月14日、66歳で死去。キングスを支えた偉大なセンター、サム・レイシーの功績は、これからも語り継がれるでしょう。

もう一度検索