ダブル・ダブル

バスケットボールにおけるダブル・ダブル

バスケットボールにおいて「ダブル・ダブル」とは、1人の選手が1試合で、得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックショットの5項目のうち2項目で10以上の記録を達成することを指します。

特にスティールやブロックショットで10個以上の記録を残すのは非常に困難なため、多くの場合、得点、リバウンド、アシストの3項目から2つの組み合わせでダブル・ダブルが達成されます。

フォワードやセンターは、得点とリバウンドの機会が多く、ダブル・ダブル達成に有利なポジションと言えるでしょう。しかし、ガードの選手も不可能ではありません。実際、多くのガード選手がダブル・ダブルを記録しています。

NBAでは、ダブル・ダブルは非常に頻繁に達成される記録であり、ほとんどすべての試合で少なくとも1人の選手がダブル・ダブルを達成しています。シーズンを通して平均的にダブル・ダブルを達成するのは非常に難しいものの不可能ではありません。例えば、2005-2006シーズンでは、10人の選手がシーズン平均でダブル・ダブルを記録しています。その内訳は、得点とリバウンドの組み合わせが9人、得点とアシストの組み合わせが1人でした。

NBAにおけるダブル・ダブル記録

NBAの歴史には、多くの素晴らしいダブル・ダブル記録が残されています。特に注目すべきは、以下の記録でしょう。

連続試合記録:

ウィルト・チェンバレンは1964年から1967年にかけて、驚異的な227試合連続でダブル・ダブルを達成するという偉業を成し遂げました。さらに、220試合、133試合の連続記録も保持しています。ただし、これらの記録は1976年のABAとNBA合併以前のものであり、合併後ではサクラメント・キングスのドマンタス・サボニスが61試合連続という最長記録を保持しています。

最年少記録:

トレイシー・マグレディが1997年11月15日、インディアナ・ペイサーズ戦で、18歳175日という若さでダブル・ダブルを達成しました。

最年長記録:

* ディケンベ・ムトンボが2009年4月10日、ゴールデンステート・ウォリアーズ戦で、42歳289日という年齢でダブル・ダブルを達成するという驚異的な記録を残しました。

これらの記録は、選手たちの並外れた能力と、長年にわたる献身的な努力の証と言えるでしょう。ダブル・ダブルの達成は、単なる統計記録以上の意味を持ち、選手の総合的な能力の高さを示す指標として、広く認識されています。

ダブル・ダブル以上の記録

ダブル・ダブル以上の記録としては、トリプル・ダブル（3項目で10以上）、クアドルプル・ダブル（4項目で10以上）、そして極めて稀なファイブ・ファイブズ（5項目すべてで10以上）があります。これらの記録は、バスケットボール史上に燦然と輝く、まさに伝説的な偉業と言えるでしょう。ダブル・ダブル達成も難しい中で、これらを達成する選手は、まさに超人的な活躍を見せたと言えるでしょう。

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