サラダ十勇士トマトマン
『サラダ十勇士
トマトマン』は、
1992年4月から
1993年3月まで
テレビ東京系列で放送されていた
アニメーション作品です。このシリーズは、
テレビ東京、
TVQ九州放送、
読売広告社、学研の共同制作により生まれました。全50話からなる本作は、
テレビ東京系列のアニメにおいて、TVQが製作に関与した唯一の例です。
制作背景
本アニメは、芸術文化振興基金の助成を得て制作されたもので、野菜や果物、昆虫を擬人化したキャラクターたちが織りなすファンタジー色の強い物語が展開されます。主人公の
トマトマンとその仲間たち「サラダ十勇士」は、悪のムシムシ族からサラダの国を守るために立ち上がります。各キャラクターは、それぞれの名前に結びつく野菜や果物をモチーフとしており、一目でそのキャラクターの由来を理解することができます。興味深いことに、タイトルの「サラダ十勇士」は『真田十勇士』からの引用であり、ストーリーの中にもその影響が見られます。
ストーリーとテーマ
ストーリーは、サラダの国を舞台に、
トマトマンと彼の仲間たちが共に冒険し、様々な敵と戦いながら成長する姿を描いています。物語の根底には友情や勇気、自己成長のテーマがあり、子供たちに大切な価値観を伝えることを目的としています。
登場キャラクター
サラダ十勇士
- - トマトマン - 主人公で、リーダー的存在。ドジだけど純粋で、モモモ姫を特に大切に思っている。
- - ウメ法師 - 知識が豊富な年長者で、サラダ十勇士の参謀。
- - そんなバナナ - 怖がりの性格を持ち、緊張時には顔を隠す特徴的なキャラ。
- - ホレタスおばさん - 優しい性格と料理の腕前を持つキャラクター。
- - ピーマンシスター - 教会で子供たちの面倒を見ている教会のスタッフ。
- - ナップル博士 - 知識豊富で独創的な発明をする、十勇士の頭脳。
サラダの国
- - オメロン王 - サラダの国の王で、モモモ姫の父。
- - モモモ姫 - 王女として美しさと優しさを兼ね備え、トマトマンの憧れの存在。
ムシムシ族
- - バタフライ - 蝶のキャラクターで、主要な敵役の一人。
- - カマキリ卿 - 社会の悪を企む策略家。
メディア展開
放送期間中には、学研と
講談社から本作の
絵本が出版され、また『おともだち』や『たのしい幼稚園』にも連載が行われました。ただし、まだDVDはリリースされていない状況です。
音楽
このアニメのオープニングテーマは「ヴェジタブル マイ ラヴ」で、エンディングテーマは「サラダ十勇士
トマトマン」となっており、どちらも
晴山さおりが歌っています。これらの音楽も、視聴者に愛される要素となっています。
まとめ
『サラダ十勇士
トマトマン』は、そのユーモラスなキャラクターたちと感動的なストーリーで、多くのファンに親しまれました。幼い頃にこのアニメを見た世代にとって、懐かしい思い出として今も心に残る作品となっています。