サラバ、愛しき悲しみたちよ

サラバ、愛しき悲しみたちよの詳細

ももいろクローバーZの9枚目のシングル「サラバ、愛しき悲しみたちよ」は、2012年11月21日にリリースされ、音楽シーンに大きな影響を与えました。作曲と編曲を担当したのは、元BOØWYやCOMPLEXのメンバーとして知られる著名なギタリスト、布袋寅泰です。この楽曲は、作詞に岩里祐穂が関わり、彼の独自のロックスタイルと深い歌詞が融合した作品となっています。

楽曲の背景

布袋がこの曲に関わることが決まるまでの過程はドラマチックでした。本来はマネージャーからオファーが断られていたものの、布袋の知人であるクリス・ペプラーが彼にこの機会を強く勧めた結果、楽曲が誕生しました。後日、二人が一緒に行ったトークイベントで、ペプラーはももクロを単なるアイドルとは一線を画す「ロックなグループ」と絶賛し、布袋も5人のロックの精神に感銘を受けたと語っています。

この楽曲は、人間の「光と闇」というテーマを基にしており、モノクロの衣装も印象的です。また、ももいろクローバーZにとって、この曲は初めてテレビドラマの主題歌として起用されました。日本テレビ系ドラマ『悪夢ちゃん』の主題歌として使われたことで、広い支持を受け、さらに第75回ザテレビジョンドラマアカデミー賞でドラマソング賞を受賞しました。

パフォーマンスと人気

2012年のNHK紅白歌合戦では、ももクロが「行くぜっ!怪盗少女」とのメドレーでこの曲を披露し、全国にその名が知れ渡るきっかけとなりました。また、2014年には音楽配信でダブル・プラチナ認定を受け、50万ダウンロードを達成しました。2021年には、メンバー4人による「サラバ、愛しき悲しみたちよ -ZZ ver.-」が制作され、配信限定アルバム「ZZ’s II」に収録されています。

収録曲

「サラバ、愛しき悲しみたちよ」のシングルには、二つの楽曲が収録されています。

• - サラバ、愛しき悲しみたちよ [5:00]
• - 黒い週末 [6:23]

さらに、ミュージックビデオやオフボーカルバージョンも収められた特別な内容となっており、ファンにとっても価値のある一枚です。

他の収録曲について

シングルには「黒い週末」という楽曲も含まれており、こちらはヘヴィメタルバンド・ブラック・サバスへのオマージュ作品とされています。特に、オジー・オズボーンの影響を受けた部分も多く、ももクロの新しい一面が表現されています。リリース当初からデジタル配信も盛況で、これらの楽曲は、ももいろクローバーZの音楽的な幅を広げる重要な役割を果たしています。

まとめ

「サラバ、愛しき悲しみたちよ」は、ももいろクローバーZの代表作の一つとして位置付けられ、彼女たちの音楽スタイルを象徴する曲となっています。クリエイターとのコラボレーションを通じて、アイドルとしての枠を超え、ロックシーンでも存在感を示すことに成功しています。これからもこの楽曲が多くの人に愛され続けることを期待しています。

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