サラマンドラ (ウルトラ怪獣)

サラマンドラ

概要

サラマンドラは特撮テレビドラマ『ウルトラマン80』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の怪獣です。この生物には再生能力があり、別名「再生怪獣」とも呼ばれています。サラマンドラという名前は、伝説上の生物であるサラマンダーに由来しています。

『ウルトラマン80』における登場

サラマンドラは『ウルトラマン80』の第13話「必殺！ フォーメーション・ヤマト」に初めて登場しました。この怪獣は、地球侵略を企てるゴルゴン星人によって操られた宇宙怪獣であり、彼らが細胞単位で一体化しているため、非常に危険な存在です。

この怪獣は、放射状に広がる多数の角、五角形のうろこ状の表皮、そして熊手状の尾を持ちます。最も恐ろしい特徴は、その不死身の能力です。サラマンドラの喉には再生器官が存在し、この部分が無事であれば細胞の一部から再生が可能です。サラマンドラは、口からミサイルを発射したり、鼻から1300度の高温火炎を吹き出したりするなど、非常に強力な攻撃能力を持ちます。また、その頑丈な鱗はUGMの弾丸やレーザーを跳ね返し、ウルトラマン80のサクシウム光線にも耐えることができます。

戦いの経過

物語はサラマンドラが市街地に出現するところから始まります。彼はUGM（ウルトラガードマシン）の攻撃を受けて一時的に倒されますが、ゴルゴン星人の介入によって復活し、工場地帯で暴れ回ります。彼の攻撃により、防衛軍の機体が次々と撃墜され、さらなる混乱を引き起こします。そして80との戦闘が始まるのですが、最初は彼の皮膚の硬さを利用して80を追い込みます。最終的には、ウルトラ400文キックを受けて劣勢に転じ、80により再生器官を焼かれて消滅してしまいます。

デザインと設定

サラマンドラのデザインは山口修によって行われました。初期のデザインでは頭部の形状が実際と異なったため、修正が加えられました。この怪獣のデザインには古代の文様が含まれており、体表の造形にもその影響が見て取れます。また、サラマンドラの再生能力に関しては、ゴルゴン星人によるDNAレベルでの改造が原因とされており、『ウルトラ怪獣大百科』では「宇宙人の侵略兵器」として位置づけられています。

『ウルトラマンメビウス』の再登場

サラマンドラは、『ウルトラマンメビウス』の第17話「誓いのフォーメーション」でも登場します。この個体は、前述の『ウルトラマン80』のサラマンドラの別個体であり、GUYSのドキュメントにデータが記録されています。このサラマンドラは地球に運ばれて保存されていたものが覚醒したと考えられています。再生能力の強化が見られ、再生器官から分泌される酵素により、細胞の一部から短時間で再生が可能ですが、喉の部分が依然として彼の弱点です。

その他の登場

また、サラマンドラは『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』や『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にも登場し、それぞれ異なる戦闘を繰り広げます。さまざまなシリーズに登場することで、その存在感と人気が保たれています。

まとめ

サラマンドラは、ウルトラシリーズの中でも特に印象的な怪獣であり、その再生能力や独特なデザインから多くのファンに支持されています。彼の存在は、ウルトラマンとの戦いにおいて強力な敵として描かれ、シリーズの中で重要な役割を果たしています。

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