サル島

サル島 (Ilha do Sal)

サル島は、アフリカ大陸の西方、大西洋に位置するカーボベルデの一部で、バルラヴェント諸島を構成する島の1つです。島の名前「Sal」はポルトガル語で「塩」を意味し、かつては塩の生産が盛んでした。中心都市であるエスパルゴスは、サル島の交通と文化の中心地となっています。

地理的特徴

サル島は、南北に長く伸びた形状をしており、全長は約30キロメートル、幅は最大で約12キロメートルです。この島は火山による地殻活動で形成され、現在は死火山となっています。そのため、地形は侵食が進んでおり、最高峰であるグランデ山でも標高は405メートル程度です。島内にはネグラ山（ネグラの丘）と呼ばれる標高約92メートルの山もあり、多様な地形を楽しむことができます。

また、海岸には岩場と美しい砂浜が広がっており、観光客にとっては魅力的な海水浴スポットです。サル島の中央にはアミルカル・カブラル国際空港があり、これはカーボベルデの玄関口でもあり、またヨーロッパと南米を繋ぐ重要な航空路の中継地ともなっています。

気候

サル島では年間の約350日が晴れた天候で、降水量は年間200ミリメートル程度にとどまっています。降雨は主に8月と9月に集中しており、そのほかの時期は乾燥しています。特に3月から6月にかけての時期は、最も乾燥した季節となります。

この島はバルラヴェント諸島の一部であり、島の名称「Barlovento」は「風上」を意味しています。島の周囲では北東からの風が卓越し、サハラ砂漠の方向から乾燥した風が吹き込んでいます。また、南方にはソタヴェント諸島があり、こちらは「風下」という意味です。サル島の風は、これらのソタヴェント諸島へと流れていきます。

歴史

サル島は1460年12月3日にヨーロッパ人によって発見されました。それ以前はリャナ（Llana）と呼ばれていました。この島はカーボベルデ諸島の中で最も古いものであり、その地質は約5億年前の火山活動に遡ります。現在もその名残が地形に見られます。

姉妹都市

サル島は、ポルトガルのカスカイス、イタリアのデゼンツァーノ・デル・ガルダ、同じくイタリアのグロッタンマーレとの姉妹都市関係を結んでおり、文化の交流が行われています。

まとめ

全体として、サル島は地理的にも歴史的にも魅力が詰まった場所です。美しい自然の中でリラックスしたり、歴史を学んだりできるこの島は、観光客にとって訪れる価値が十分にあります。

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