サンタモニカカレッジ

サンタモニカ・カレッジ（Santa Monica College）

サンタモニカ・カレッジ（SMC）は、1929年にカリフォルニア州サンタモニカに創立された、歴史ある2年制公立大学です。当初はジュニアカレッジとしてスタートし、その後サンタモニカ・カレッジへと改名されました。現在、在校生は3万人以上にのぼり、地域の教育機関として重要な役割を果たしています。

歴史と教育内容

この大学は、創立以来高い教育水準を保っており、カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）への編入率は州内でもトップクラスです。多くの学生がUCLAや南カリフォルニア大学、ロヨラ・メリーマウント大学へ進学し、優れた学問的成果をあげています。著名な卒業生には、俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーなどがいます。彼はこの大学で学んだ後ウィスコンシン大学へ編入しました。シュワルツェネッガーは2005年に大学の式典で学生たちを激励する演説を行い、本校への貢献を称賛しました。

サンタモニカ・カレッジでは、4年制大学への編入を目指すだけでなく、専門的な資格を取得するための職業教育も重視されています。特に、芸術分野において強いプログラムがあり、演劇、映画、音楽、コンピュータグラフィックスなど多様な専攻が用意されています。特にアニメーションやデザインに特化した課程もあり、学生たちの創造性を高めるための環境が整っています。

また、メディア分野でも教育が進められており、カリフォルニア州の公共ラジオ局である「KCRW」の運営も行っています。学生が発行する新聞「ザ・コルセア」は、創立当初から続いており、数々の受賞歴を誇ります。スポーツ活動も活発で、専用の施設があり、ロサンゼルス五輪のマラソン競技のスタート地点にもなりました。

サンタモニカ銃撃事件

2013年には、サンタモニカ・カレッジで悲劇的な事件が発生しました。自宅で家族を襲撃した男が、その後キャンパス内に侵入し、無差別に市民を射撃したのです。この事件では、犯人が6人の命を奪い、5人以上が負傷しました。大学は学生に対する心理カウンセリングを実施し、トラウマの軽減に努めました。

学生構成と著名な卒業生

近年の在学生の性別構成は女性56%、男性44%となっています。また、学齢層としては、18歳から24歳が55%を占めています。多様な人種が集まるこの環境は、広がりのある学びを促進しています。

著名な卒業生としては、アーノルド・シュワルツェネッガーやダスティン・ホフマン、ショーン・ペンなどが名を連ねています。また、宇宙飛行士のウォルター・カニンガム、フィギュアスケート選手のエヴァン・ライサチェクなども卒業生です。

サンタモニカ・カレッジは、教育の質や多様な専攻を通じて、多くの学生に新たな道を切り開く機会を提供し続けています。

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