サンタ・マルタ (コロンビア)

サンタ・マルタ

サンタ・マルタはコロンビアの北部、マグダレーナ県の県都として、カリブ海に面して位置する都市です。その周辺には美しいサンタ・マルタ山脈が広がり、観光、歴史、文化における重要な中心地として知られています。この街は、かつて「解放者」と呼ばれたシモン・ボリバルが1840年に亡くなった地であり、歴史的な意義があります。正に、歴史を物語る場所でもあるのです。

歴史

この地域には、スペイン人の到達前から、アルアコ族やコギ族といった先住民族が住み着き、タイロナ文化が栄えていました。1525年、スペイン人の征服者ロドリーゴ・デ・バスティーダスによってサンタ・マルタが設立され、彼はこの地を新約聖書に登場するマルタにちなんで名付けました。しかし、他の説も存在し、サンタ・マルタ・デ・アストルガスというスペインの都市が由来という考えもあります。

サンタ・マルタの設立以降、この地域は急速に植民地化されていきましたが、19世紀半ばにはカルタヘナに港湾[[都市]]の地位を奪われてしまいます。それ以降、多くの移民がこの地にやってきて、工業生産を始め、さまざまな団体が設立されました。1871年にはマグダレナ大学も設立され、教育活動が活発化しました。その後、20世紀に入ると、多国籍企業の影響を受けて大規模な農業が始まりました。

地理

サンタ・マルタの気候は年間を通じて温暖で、気温はおおよそ27度から35度の間を維持します。ただし、自治体内にはネバダ・デ・サンタ・マルタ山脈も含まれており、高度による気候変化が見られます。また、月間降水量は地域別にことなり、最少12mmから最大975mmと、ための多様な自然環境が広がっています。特にタイロナ自然国立公園やサンタ・マルタ大湿地は、ユネスコの生物圏保護区に指定されるなど、自然の宝庫として評価されています。

観光

毎年12月15日からの1ヶ月間と復活祭の週は、観光のハイシーズンとなり、人気のリゾート地ロダデロ地区は多くの観光客で賑わいます。近年、ダウンタウンは植民地時代の建築と共和国時代の建築が融合した美しい街並みに生まれ変わり、さらなる観光客を引き寄せています。特に、海の祭り「ラス・フィエスタス・デル・マール」では、スポーツイベントや美人コンテスト、パレードなどが行われ、地元の魅力が存分に発揮されています。

主な観光スポット

• - サン・ペドロ・アレハンドリーノ農場: ボリバルの墓があり、博物館として公開されています。
• - サンタ・マルタ大聖堂: 1766年に建てられた国定史跡で、ボリバルの遺体が安置されていたことでも知られています。
• - サンタ・マルタ税関: 1530年に建設され、現在はタイロナ博物館として観光名所になっています。
• - タイロナ自然国立公園: 国内最も重要な生態保護区で、キャンプ場やビーチがあり、訪れる人々を魅了しています。
• - タガンガ: スキューバダイビングの人気スポットで、美しいビーチが広がっています。

交通

本市にはシモン・ボリバル国際空港が存在し、国内外からのアクセスも良好です。

スポーツと有名人

地元のサッカークラブ、ウニオン・マグダレナは「エル・シクロン・バナネロ」として知られており、地元のスポーツ文化も盛んです。出身者には元サッカー選手のカルロス・バルデラマや、歌手のカルロス・ビベスがいます。

サンタ・マルタはその歴史的背景と自然環境の両方が魅力の都市であり、多くの観光客にとって訪れる価値のある場所といえるでしょう。

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