サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学（ガリシア語: Universidade de Santiago de Compostela、略称USC）は、スペインのガリシア州、ア・コルーニャ県のサンティアゴ・デ・コンポステーラに位置する大学です。この大学は、現存する教育機関の中でも特に古い歴史を有し、世界的に有名です。大学のキャンパスはサンティアゴ市内の旧市街を挟んで南北に分かれて存在し、さらにルーゴ県にもキャンパスがあります。

歴史

サンティアゴ・デ・コンポステーラは、カトリック教会において重要な巡礼地として知られています。この地に最初の大学が設立されたのは1495年であり、カスティーリャ王国における最初の大学でもありました。設立当初から聖職者や教育者の育成に寄与してきましたが、1504年にはローマ教皇ユリウス2世による設立承認があり、正式な教皇勅書は1526年にクレメンス7世から出されました。

約500年間にわたり、ガリシア地方で唯一の大学としてその教育的使命を果たしてきましたが、20世紀に入るとア・コルーニャとビーゴにそれぞれのキャンパスが設立されます。1989年にはア・コルーニャ大学が、1990年にはビーゴ大学がそれぞれ独立した大学に成長しました。

学部

大学は南キャンパスと北キャンパス、ルーゴキャンパスの3つに分けられています。南キャンパスには多様な学部が存在し、以下の学部が設けられています。

• - 生物学部
• - 教育学部
• - 政治・社会学部
• - 法学部
• - 薬学部
• - 哲学部
• - 物理学部
• - 数学部
• - 心理学部
• - 化学部
• - 地理・歴史学部

北キャンパスでは、医科や歯科にかかわる学部が存在し、教育学部の修士プログラムや経済・経営学部、文献学部なども学べます。地理・歴史学部、哲学部、医学部は旧市街エリアにあり、これらは時折「旧市街キャンパス」と呼ばれることもあります。

さらに、ルーゴキャンパスには以下の学部があります。

• - 商学部
• - 科学学部
• - 人文学部
• - 獣医学部

出身者

この大学は数多くの著名な出身者を輩出しており、文学や政治分野で特に目立つ存在が多いです。著名な作家にはラモン・マリア・デル・バリェ＝インクランや、ガリシア民族主義の父と称されるアルフォンソ・ロドリゲス・カステラオ、セルバンテス賞を受賞したゴンサロ・トレンテ・バジェステールなどがいます。また、政治の分野では、ガリシア州最大の政党の一部の指導者たち、例えばマヌエル・フラガ・イリバルネやエミリオ・ペレス・トウリーニョが学生としてこの大学を卒業しています。

まとめ

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学はその歴史、教育の質、多様な学部、そして著名な出身者により、スペイン国内外で高い評価を得ている教育機関です。学術的な伝統を受け継ぎながらも、現代的な教育を提供するこの大学は、今後も多くの学生に影響を与え続けることでしょう。

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