サンパルホールぬまくま

サンパルホールぬまくまの概要

サンパルホールぬまくまは、広島県福山市沼隈町に位置する市立の多目的コンサートホールです。この施設は、音楽イベントだけでなく、様々な文化活動にも対応できるように設計されています。

建物の構造と設計

ホールは鉄筋コンクリート造で、建築面積は2,063m²に及びます。施設の建設には約9億1,500万円の費用がかかりました。設計は伊藤喜三郎建築研究所が担当し、音響設計には永田音響設計が関与しています。

音響特性

サンパルホールの客席は直方形で、周囲の壁はコンクリートが打ち放しの状態となっています。また、客席に近い部分には音響拡散のためにボードが設置されています。基本的なホールの形状は天井高約14mのシューボックス型で音響反射板が固定型として設置されており、特にクラシックコンサートにおいて優れた音響を実現しています。この点では、中新田バッハホールとの類似点が見られます。

音響面では、カザルスホールと比べホールの容積はやや少ないものの、より豊かな響きを持つとの評価がされています。これは、ホール自体の設計とともに音響設計の工夫によるものです。

ホールの設備

サンパルホールぬまくまは、500席のシューボックス型ホールを備えています。その他の施設には、トレーニング室（98㎡）、文化教養室（30畳）、調理実習室（52㎡）、研修室（65㎡）、視聴覚教室（101㎡）、会議室（40㎡）、実習場（229㎡）などがあり、幅広い用途に対応しています。

アクセス

ホールへのアクセスは便利で、JR新幹線の福山駅からは広島県道72号線を経由して車で約40分です。また、鞆鉄バスの常石・千年・阿伏兎行きに乗り、沼隈支所で下車すると約50分で辿り着きます。JR山陽本線の松永駅からは、車で約30分の距離です。

さらに、山陽道『福山西』から『尾道バイパス』を経由し、広島県道47号を使って沼隈方面に向かうと約35分でアクセスできます。広島空港からはタクシーで80分の距離です。

周辺施設

サンパルホールぬまくま周辺には、道の駅アリストぬまくま、福山市役所の沼隈図書館、ぬまくまハーブガーデン、みろくの里、ツネイシスタジアム、神勝寺温泉、マリンパーク境ガ浜、そして風光明媚な鞆の浦や仙酔島など、観光名所も豊富に存在します。

特記事項

ホールの完成を祝うために、サンパルオーケストラが結成され、地域文化の発展を願っています。この施設の運営は、公益財団法人ふくやま芸術文化財団が担当しており、地域の芸術文化の振興に寄与しています。サンパルホールぬまくまは、地域住民にとって文化と芸術の重要な拠点となっています。

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