サンファイア

サンファイア：太陽をまとう炎のミュータント

サンファイア（Sunfire）こと吉田四郎は、マーベルコミックに登場する日本人ミュータントのスーパーヒーローです。太陽エネルギーを操る能力を持ち、X-MENの一員として活躍しますが、その短気な性格が災いすることも少なくありません。

能力

サンファイアは、太陽輻射を吸収し、爆発性のエネルギー・プラズマに変換する能力を持っています。このプラズマは酸素と結合することで灼熱の炎となり、手から放射することも可能です。また、周囲の空気をイオン化することで、自身を鋼鉄すらも溶かすほどの高熱オーラで包み込むこともできます。

さらに、イオン化したガスを集中させることで、ロケットのように飛行することも可能です。赤外線を視覚することもでき、サーモグラフィーのように熱を「見る」ことができます。熱や放射線に対する高い耐久力も持ち合わせています。

ただし、これらの能力は現在、ローグに吸収されており、彼はアポカリプスの配下として、新たな能力を与えられています。

来歴

サンファイアの誕生には、悲しい過去が深く関わっています。彼の母親は広島の原爆で被爆しており、四郎は胎内被曝によってミュータント能力を得ました。親米的な外交官であった父・三郎とは異なり、彼は反米活動家の叔父・トモに育てられ、原爆を投下したアメリカを激しく憎むようになります。

反米的な超人テロリストとしてサンファイアを名乗った四郎は、アメリカ合衆国議会議事堂を単独で攻撃し、X-メンと戦います。しかし、その戦いの最中に、叔父・トモが父・三郎を殺害する現場を目撃。自らが利用されていたことを知り、叔父を火炎ブラストで殺害し、自首します。

その後、プロフェッサーXによって、クラコア島に捕らわれたX-メンを救出するチームに徴用されます。救出ミッションは成功しますが、その短気な性格が災いし、X-メンの正式メンバーにはなれませんでした。その後も、様々なヒーローと対立することが多かったようです。

日本の国家的英雄とされてきたサンファイアですが、マグニートーが世界中に電磁パルスをばら撒いた事件の際、能力を制御できずに爆発炎上。国民の誤解を招き、日本政府に逮捕・監禁されることになります。その後、シルバー・サムライとウルヴァリンによって解放され、カナダ政府のミュータント研究機関に匿われます。

しかし、能力が自身の肉体を蝕んでいることを知ったサンファイアは、故郷・日本で最期の日々を過ごすことを決意。そこで、ギリ・インダストリアル・コーポレーションと新たなヒーロー・チーム「ビッグ・ヒーロー・シックス」に出会います。

ビッグ・ヒーロー・シックス

ビッグ・ヒーロー・シックスは、日本政府が結成したスーパーヒーロー・チームです。リーダーはサンファイア、バックアップはギリ・インダストリアル・コーポレーションが担当します。

メンバー

シルバー・サムライ (Silver Samurai)：サンファイアの従兄弟。日本刀にタキオンフィールドを生成し、あらゆる物質を切断します。
ヒロ・タカチホ (Hiro Takachiho)：13歳の天才少年。技術的な驚異を作り出す専門家であり、人造生命体ベイマックスの製作者でもあります。
ベイマックス (Baymax)：ヒロによって作られた人造生命体。ヒロの親友でありボディーガード。様々な形態に変身可能です。
ハニーレモン (Honey Lemon)：マーシャルアーツの達人。パワーパースからあらゆる道具を取り出すことができます。
ゴーゴー・トマゴ (Go Go Tomago)：自分の体を爆発的なエネルギーの球体に変え、超高速で突貫することができます。

ヴィラン：エヴァーレイス

エヴァーレイスは、広島と長崎の原爆で死亡した犠牲者の残留アストラル体の悪しき顕現です。日本人を大量虐殺した米国への復讐を計画し、サンファイアの能力を悪用しようとします。

ビッグ・ヒーロー・シックスの活躍によってエヴァーレイスは倒され、サンファイアの怒りの炎で焼き尽くされました。

他のバージョン

エイジ・オブ・アポカリプス：アポカリプスの配下であるホロコーストによって日本が壊滅。サンファイアは人体実験の材料とされ、ミュータントパワーを限界以上に引き出されます。
ハウス・オブ・M：サンファイアが日本の皇帝として君臨。S.H.I.E.L.D.の極秘計画に関与します。
マーベル・ゾンビーズ：ゾンビー化したサンファイアが、シルバー・サムライと共に一般人を虐殺します。
* アルティメット・サンファイア：アルファ・フライトのメンバーとして登場。バンシーと呼ばれるドラッグによってパワーを強化されています。

サンファイアは、その強力な能力と複雑な背景を持つ、魅力的なキャラクターです。今後の活躍にも期待しましょう。

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